09 彼が帰って来たのは、それから一週間後のことだった。 「随分、長い外出だったのね。ボス」 「あ?俺は、お前に行動を一一報告しなきゃならねぇ立場だったか?」 「まさか、プライベートなら私には一切関係ないわ。ただ……」 意味あり気に間をあけたロビンにクロコダイルは苛立ちを感じる。 「あなたの大事なお姫様は、どうかしらね」 クロコダイルは舌打ちすると体を砂に変え、自室へと向かった。 扉を開ける必要もなく、執務室に入ればそこに姿はなかった。微かに開いた寝室へ繋がる扉が目に付き、コートを脱ぐのも忘れ扉を開けた。 そこにはベッドの上で座り込んだ虚ろな目をした彼女がいた。 ←→ |