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03



あははっ、白ひげの所にいた時みたいだ。ぼろぼろになるまで鍛練してたな。いつもレッドとイエローとグリーンがいたのに、今は独りだ。



「あいつら元気にしてるかなぁ」



砂に寝転び空を見上げれば眩しい太陽。空は変わらない。海で見上げようと、砂漠で見上げようと。


砂に体を預ければ、まるで彼に包まれているような気がした。



「何だ、その格好は」



レインディナーズに帰り、部屋に戻る途中、クロコダイルさんとロビンにばったり会った。



「あ、クロコダイルさん、ミス・オールサンデー。只今戻りました」


「お帰りなさい、風使いさん」



ロビンの美しい笑顔に疲れが、ぶっ飛びそうです。


一方、クロコダイルさんは眉間に皺を寄せたまま私を頭の天辺から足の爪先まで眺めてから、隣に控えるロビンを、ちら見した。



「ハッ、月とスッポンだな。クッハハハハハ」


「クスッ」



豪快に笑うクロコダイルさんに、口元を隠して笑ったロビン。


砂だらけで、ぼろぼろな私。寸胴で背も小さい私。男に間違われる格好をしている私。それに比べロビンは足も長くて背が高くて、そして女らしく綺麗な服を身に纏っている。


いや、そうなんだけどさ。私とロビンを比べちゃ駄目でしょ。


あぁ、もう嫌だ。


風のように通り過ぎた彼。擦れ違う彼の瞳に私は映っていない。


冗談というか彼にとっては大した一言じゃないだろう。私だって分かっているけど、でもさ、やっぱりさ、好きな人にそんなこと言われたら、けっこうくるんだよ。


あぁ、もうやだ。


踞るように体を屈めれば黒い風が吹いた。



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あきゅろす。
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