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14 赤髪のイメージがまた崩れた。浜に戻ると何やら赤髪海賊団の皆が騒いでる。 「見つかったかっ!?まだかっ!?まだなのかっ!?」 「お頭落ち着けよ、白ひげんとこの奴が付いてるんだろ」 肉をくわえてるデブな船員が赤髪を慰めている。何だったっけ、あの人の名前。 「付いてるって、女だぞ!?お前ら何はぐれてんだよっ！」 赤髪は申し訳なさそうに頭を下げていたレッドたちに噛み付いた。 あ、何か今、馬鹿にされた？女だからって馬鹿にされた？ 胸に何かが引っ掛かった気がする。 悔しい。 「ちょっと待ってくれよ。first nameは確かに女だが、そんじょそこらの奴に負けたりしねー」 レッドが赤髪を見据えて言う。 「そーだそーだ！てめぇ、first nameを馬鹿にすんじゃねーよ！女だからって馬鹿にすんなっ！あいつは強い！」 今にも掴み掛かりそうなイエローの肩をグリーンが押さえる。 「イエロー落ち着きなよ。赤髪、自分の女が心配するのは分かるけど。あまり僕らの家族を……妹を馬鹿にしたこと言わないで下さい」 真剣なグリーンの目差しに赤髪は目を伏せた。 「すまない、口が過ぎた」 「ほんとだよ、馬鹿」 『えっ!?』 突如、腕を組みし仁王立ちして登場したななちゃんに皆驚愕。 私も隣にいたはずのななちゃんが忽然と姿がなくなり驚愕した。 「first nameちゃん、めっちゃ強かったんだからね」 お前が威張ることじゃねーだろが、と思いながらも私も皆のところに向かう。 「なな、また絡まれたのか」 「う、」 ベンが呆れてる。やっぱり、しょっちゅうなんじゃん。 「レッド、イエロー、グリーン」 『first name！』 振り返ろうとした三人の背中に突っ込んだ。 『うわっ！』 手を、めい一杯伸ばして、ぎゅうっと抱き付く。 「どうした？」 「痛てぇよ、その突っ込む癖なおせっ！」 「first nameちゃん、大丈夫だった？」 レッド、イエロー、グリーン、私のこと強いって言ってくれた。でも、きっと、心配もしてくれた。 「もー、お兄ちゃん大好きだぁああああ！」 信頼してくれる人、心配してくれる人、そんな人ができて幸せを実感する。 ←→  |