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06



白ひげとシャンクスが私たち二人の久し振りの再会のために近くの島に寄ってくれたらしい。


島は夏島、バカンスを満喫できそうな素敵なビーチがある。



「てか、暑」


「確かに、インドア派の私たちには厳しい日射しだね」



手で笠を作り眩しそうに目を細めながら青い空を見上げるななちゃんと二人、ぴょんびょんモビーから降りていくクルーたちを眺めていた。



「まぁ、取り合えず降りる?信号トリオも呼んでるし」


「プッ、信号トリオって呼んでるの?」


「うん、信号って言葉が通じて嬉しいよ」


「あははっ、確かに通じる人いないもんね」


「さて、行くか」



バンダナを、きゅっと結び直し、ふわりと甲板の縁の上に立つ。



「うわっ、first nameちゃんすごい。first nameちゃんもすっかりこっちの人間になっちゃってますね」


「褒め言葉として受け取っておく。ほら、手」


「え?」



ななちゃんの手を掴み、ぐいっと甲板の縁の上に乗せる。



「力持ちー」


「まぁね、てか軽くね?」


「こっち来て痩せた」


「あ、それ私も。かわりに筋肉盛り盛りになったけど」


「あははっ」



風が、ななちゃんの黒くて長い髪を靡かせる。



「そんな風に笑えるようになったんだね」


「え、ごめん聞こえn……」


「first name、いっきまーす!」



ななちゃんの言葉を遮りモビーから飛び降りた。腕の中にいるななちゃんが絶叫したのは言うまでもない。


三年経てば、さすがの私も叫ばない。むしろ風になれるようになってから高い所が大好きになった。



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