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05



三人の自己紹介を済ませると、お腹を押さえながらななちゃんが爆笑していた。


いや、私でさえそんなには笑わなかったよ。



「お嬢さん方、朝食ですよ」


「あ、サッチ隊長おはようございまーす」


「うっす、first name。今日のスープは……」


「はい、どーもー」



しっしっ、と手でサッチを追い払う。うむ、随分私もサッチの扱いが上手くなったものだ。あれ?元からか?



「first nameちゃん、いいの?」


「いいのいいの、サッチ隊長の扱いはあんぐらいで。それより食べなよ。サッチ隊長の料理は最高だ」


「それ昨日も聞いた。いただきまーす」



パクリと一口食べたら、あら大変。美味しすぎてほっぺが落ちちゃったわ。的なぐらい美味しかったらしい、ななちゃん。


うん、まぁ、美味しくて何よりだ。



「いただきまーす。……それで、紹介の続きね」



食事をしながら、ななちゃんの紹介をする。



「ななちゃんとは前からの知り合いでね。訳あって、少し恨んでいたのよ」


「あぁ、だから昨日斬りかかったのか」


「そうそう、その通りだよイエロー。でも、まぁ元々仲が悪かったわけでもないし、この広い海での感動の再会を分かち合ったわけよ」



こんなとこどいいかな。私がこの世界の人間じゃないことは一部の人間しかしらない。きっと知っても三人はなんら変わらない態度で接してくれるだろうけど私が嫌だ。


私が皆と同じ世界の人間として生きていたいから。


察したらしいななちゃんは何も言わずスープを口に運んでいた。


すると突然聞こえてきた「しーまーがーみーえーたーぞー」の声。



「あれ?今日、島に着く予定だった?」



私の疑問に三人も首を傾げる。どうやら三人も知らなかったらしい。



「お前ら二人のためだよい」



マルコ隊長登場。



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