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賢者の石
04



私、レイがいなかったら死んでたと思う。


これ、まじで。


ホグワーツ広すぎだろ!


てか階段動くなよ!


階段動くとか意味わかんないし!


動く意味ないじゃん!


と、いうわけで私レイがいなかったら道に迷って遭難してました。


だって朝起きるのいつもギリギリだからハーマイオニー待っててくれないんだもん。


え?じゃー早く起きろって?


それは無理な話です。


私はどこの世界に行っても睡眠中が一番幸せだからです。


それにしても、ホグワーツの学校生活は大変だ。


あの世界の学校生活よりは、ましだけど…勉強がはんぱない。


杖振るだけじゃないんだもん。


ノートとるんだよ。


ノートとるの好きだから良いけど…。


一番好きな科目は魔法史。


だらだら喋ってるだけで授業自体は面白くないんだけど、元々歴史とか大好きだから内容に興味津々なのだ。



「First name、早く!」


「待ってハーマイオニー」


「次はスリザリンと合同の魔法薬なのよ!遅刻なんてしたら、それこそ大変だわ!」


「うん、分かってる。分かってるから…レイ!頭突っつかないでよ!」


「まったく、レイの方が分かってるじゃない。First nameってマイペース過ぎない?協調性がないっていうか…」


「うー」



仕方無いじゃない今まで授業の移動だって一人だったし、周りに合わせなくたって何も言われなかったもん。


膨れっ面をしているとレイがハーマイオニーの肩に止まった。


ガタガタガタっと持っていた本やら筆記用具を落とす。



「ちょっとFirst name?何やってんのよ…」


「‥‥の…レイの…浮気者!」



私は落ちたものを急いでかき集め逃げ出した。



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