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賢者の石
06



「あ、あの…お初にお目にかかります、ナルシッサ様…あー…First nameです、どうぞ、えーっと…お見知り置きを?」


「First name、そう堅くならなくていいのよ、よろしくね」



やば!


ナルシッサ様、ちょー優しい!


しかも噂通り、ちょー美人!


やーばーいー!



「ルシウス」


「ん?」


「こんな美人で優しい奥さんゲットするなんて、なかなかやるじゃないか」



真面目に言った私にルシウスは苦笑し、ナルシッサは少し頬を赤らめた。


すると、すっかり忘れられている、あのドラコが父ルシウスの袖を引っ張った。



「あー…First name、紹介する、息子のドラコだ」


「よ、よろしく…」



私は、おずおずと手を差し出した。


うわー、可愛い。


実年齢が17の私からしたら11歳のドラコは、かっこいいではなく、可愛い部類なのだ。



「ドラコだ…よろしく、First name」



ドラコは控え目に出した私の手をしっかり握った。


ちょっとドキッとした。


そっか、今私は推定11歳なんだ。


私からしたらドラコの方が背が高いし男なんだ。



「それにしても、First name…」



ドラコが手を握ったまま私を見つめて首を傾げた。



「君は随分、女みたいな顔をしているな、手だってこんなに細くて柔らかいし…」



あードラコ…君は意外と純粋なんだね。


てか、騙される人いたんだ…。



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あきゅろす。
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