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賢者の石
04



「げほっ、ごほっ、ぼふっ」



と、とーちゃく。


てか、キングズ・クロス駅に暖炉あったんだ…。


あー…、えーっと、9と4ぶんの5ばん線だっけ?


慣れないロンドンの駅を上を見上げながら歩く。


すっごい、人混み。


よかった、ローブ脱いどいて…変な目で見られたな絶対。


ただでさえ、珍しい東洋人なんだから。


制服だけならまだ、どっかの生徒だって思われるよね。


あ、五番線だ。


えーっと、6、7、8…げ。


私は9の看板と、それを見つけると柱の影にサッと身を隠した。


う、ウィーズリー一家だ。


あの赤毛は間違いない。


そーっと顔だけ出して覗き見る。


あ、黒髪の男の子が近付いて行った。


あれが…。


あれが、ハリー・ポッター。


何だか、変な感じ…。


俳優のダニエル君とは違う少年を目の前にして思う。


ダンブルドアは差して変わりないが、セブルスはイケメンだ。


いやね、俳優さんも私的には好きだったけど本物は数倍?数百倍かっこよかったよ。


小説に書いてあったみたいに髪の毛べたべたしてないし。


とか、色々考えていたらいつの間やらハリー達の姿は無くなっていた。


や、やば!


乗り遅れちゃう!



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