賢者の石
09
「えっへへー」
「気持ち悪いぞ」
そんな嫌味言われても気にしなーい。
何たって私は今お金持ちー。
グリンゴッツに着いてトロッコに乗りたくないと駄々をこねたセブを放置して私は一人でジェットコースターを楽しんだ。
そして、想像通り金貨の山に、にやけた私でした。
待っていたセブルスの手(正確には真っ黒なローブ)を引っ張って、さっき見つけたお店で無限に入る蝦蟇口財布と私好みのこれまた無限にはいる茶っこいポシェットをゲットした。
そして今に至りまーす。
「ねー次は次は?」
「制服だ」
「りょーかーい」
未だにセブルスのローブを掴みながら少し早足でついて行く私。
キョロキョロと辺りを見渡せば魔法使いやら魔女やらそれっぽい人ばかり。
まー魔法界だしね。
それに外人さんばっかりだから皆さん背が高くて首が痛いよ。
あーてか、今の自分キモイなー。
元の世界の奴らが見たら驚愕するね。
何たって私笑ってるもん。
しかも、人前でちょー喋ってるし。
何か、そのうち本当の自分が消えちゃいそう。
子どもって何て都合がいいのだろう。
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