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賢者の石
07



クリスマス休暇が終わり、生徒が戻って来たことでいつも通りの活気がホグワーツに戻った。


あの日以来、私はクリスマス休暇を自室で過ごしていた。


ハーマイオニーのように四六時中、彼らと居たわけではなかったので、何も言われずにすんだのは好都合だった。


そして、ひときわ激しい雨が降る日。


私は廊下で例のあの人に出逢った。



「こんにちは、クィレル先生。今日は酷い天気ですね」


「こ、こんにっちわ、ミス・Family name。こ、こんな所でな、何をして、るのかね?」


「散歩でーす」


「あ、あまり独りで、こ、行動す、するのは、よしたほ、方がいい…。そ、それに、余計なことに首を突っ込むの、もね…」



私に忠告をしているの?


ヴォルデモート郷は私の存在を、どう思っているのだろう。


聞いてみたい。



「そーですね。私も面倒なことは遠慮したいです」



にっこり、わざとターバンに向かって笑うと聞き覚えのある足音が近付いて来た。



「First name?」


「セブルス」


「こんなところで何をして……クィレル?」



彼はクィレル先生の存在に気付くとあからさまに顔を歪め私を自身へと引き寄せた。



「これはこれはクィレル、ミス・Family nameに何か用かね?」



うわー、久しぶりの意地悪セブルスだー。



「せ、セブルス。わ、私はただ…」


「まー良い、ミス・Family name付いて来たまえ」


「あーい、クィレル先生さよーならー」



軽く会釈し、スタスタと長い脚で行ってしまう彼を小走りで追い掛けた。


背後から突き刺さるような視線に背筋がゾッとした。



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