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か〜いなPの小説
雪歩誕生日ss 聖なる夜の落とし物
 12月24日、クリスマスの日、その日の街は恋人が溢れ、幸せそうな笑顔を振りまいている。


 犬の銅像がある駅で、ある色の白い、気の弱そうな少女が駅の待ち合わせスポット、犬の銅像の前で誰かを待っていた。


 「寒いな〜…」


 クリスマスの日に恋人とデートか〜…夢じゃないよね?実は起きたらベットの中で夢落ちでしたなんて無いよね?


 私は自分の頬を引っ張った


 痛い


 現実だ、私はこれから…デートだ…。


 頬がまたも緩んだ、ニヤニヤして変な顔をしているんだろうなぁ今、こんな顔見たら幻滅しちゃうかな…。


 「えーっと…雪歩、おはよう」


 「ひうっ!プ、プロデューサー!」


 背後から男の人の声がした、知らない人の声だったら私はすぐに後ずさりをするが…。


 恋人の声で後ずさりはしない、けど突然声をかけられたから思わず声をあげてしまった。


 「あ、大声あげちゃだめだぞ、アイドルがいるってばれる」


 「は、はいぃぃ…」


 私は帽子を深くかぶり、伊達眼鏡をかけなおした。


 近くにいた人が私の顔とプロデューサーの顔を見て、興味なさげな顔をして去って行った。


 「ふう…」


 「大声あげてごめんなさい〜」


 プロデューサーがほっとしたため息を吐くとすぐに私はプロデューサーに謝った、私はアイドルと言う自覚を忘れて、大声をあげてしまったからだ。


 「謝らなくていいって、突然声をかけた俺も悪いし…」


 「で、でも…」


 私が反論をしようとしたところ、頭の上に何かがのる感触があった、プロデューサーの手だ。


 「お互い謝り続けていたら時間が無くなっちゃうぞ?早く行くぞ」


 「は、はい」


 プロデューサーが私の手を握り、さあ、出発と意気込んだ時…


 「うわ〜ん…」


 「?」


 子供の泣き声が聞こえた、周りを見渡すと、小さい女の子が泣いていた。


 「…どうしたの?」


 私はプロデューサーの手から離れて、その子くらいの目線まで腰を落として話かけた。


 「ぐす……?」


 「?どうしたの?」


 女の子は私の顔を見ると突然泣きやんだ。


 「お母さん?」


 「…………へ?」


 女の子は小さくそう言うと私の胸に飛び込んできた、お母さん…私が?この子の…?え…え?


 「ええええええええええええええ!」




 「はぁ…はぁ…逃げられた…」


 「ご、ごめんなさい〜また大声出して…」


 「うまうま〜」


 大声をあげてしまい、私がアイドル萩原雪歩と言うのがばれてしまい、私とプロデューサーは逃げだした。
 この子はその場に置いてきても良かったんだけど…離してくれないので連れてきてしまった。
 今は角を曲がったところにある小さな喫茶店に飛び込んで、息を整えている、女の子はパフェを食べている(多分プロデューサーが頼んだんだろうなぁ)


 「…この様子じゃ外に出られないな」


 「そうですね…」


 外をちらりと見ると、私のファンの人があたりをうろついていた、なんで私の愛用しているスコップを持っているのかなぁ…。


 「おいしい〜」


 あ、頬にクリームが…。


 「動かないでね、クリームを取るから」


 私はバックからハンカチを取り出して、女の子の頬に付いているクリームを取った。


 「………」


 「ありがとうお母さん」


 頬のクリームを取ると女の子は私にお礼を言った、お母さんと言われるのもなんとなく慣れてきたけど…やっぱ恥ずかしいな…。


 「………」


 「どうかしたんですか?」


 プロデューサーが私と女の子を見ながらぼーっとしていた。


 「いやなんか親子みたいだなって…」


 「ふえ!?」


 「お母さんと私は親子だよ?」


 プロデューサーがそう言うと私は瞬間湯沸かし器みたいに顔が赤くなった、女の子はきょとんとした顔でそう言った。


 「で、お父さん!」


 女の子は顔を真っ赤にしている私を離れてプロデューサーに抱きついた。


 「……………へ?」


 プロデューサーと私、2人とも顔を真っ赤にして見つめあった…。


 「ねえ、ここにいるのつまんないどっか行こうよ〜」


 女の子は私とプロデューサーの手を引っ張って外に連れ出そうとしている、私とプロデューサーは軽く見つめ合って外に出た、そこに私のファンの姿は無かった。


 「…どこに行ったんだろうな…」


 「でもこれなら歩いていけますね」


 プロデューサーと私は女の子と手をつないで街へと歩き出した。


 「これ買って―」


 「はいはい…(給与…まあ良いか)」


 「お母さんこれ何?」


 「これはね…」


 私達は街の中で親子のように周った。


 「お母さん…」


 「ん?なあに?」


 お母さんと言われるのも慣れてきた矢先だった


 「もう…帰るんだ…」


 「え?…」


 女の子がそう言うと、女の子を掴んでいた手が離れた、触れられない。


 「帰るって…どこへ?」


 「お空に帰るの」


 プロデューサーがそう聞くと女の子は寂しそうな顔でそう言った。


 「短い間だけど、お父さん、お母さんになってくれてありがとうね」


 「…ううん、私達も楽しかったよ」


 女の子は泣きそうな顔で、私達にそう言った。


 「また…お母さんの子になりたい……な」


 そう言って…女の子は消えてしまった…。


 あの子は…私の将来の子供になってくれるかな…
 いや…絶対なってもらう…








〜〜〜〜〜〜〜〜〜あとがき〜〜〜〜〜〜〜
 はい、雪歩ss、誕生日ssです…まさか書けなくて放置していたら…年を越してしまうとは…最悪です…
 と言うわけで新年初ssがこのssでした、はい…ではいつものように…


雪歩「作者…」


か〜いなP「はい…」


雪歩「どうして年明けなのかな?」


か〜いなP「忙しくてな…バイトとかバイトとか」


雪歩「ふ〜ん…」


か〜いなP「次回更新ができるだけできるよう頑張る…よ」


雪歩「…えっと…スコップは世界で1番安全な武器なんだよね…」


か〜いなP「…いきなり何を言っている」


雪歩「あははははははははは!!!!」


か〜いなP「うわあああああああああああ」


千早「作者と萩原さんが追いかけっこをしているので私が締めます」


千早「駄目作者の駄文にお付き合いいただきありがとうございました」


千早「次回ssも頑張るそうなので見に来てやってください」


千早「できれば拍手、コメント、感想をお願いします、作者のやる気向上のために」


雪歩「私の誕生日を祝ってくださって、本当にありがとうございます…えっと…これからもよろしくお願いします…プロデューサー!」


雪歩「また来てくださいね?プロデューサー!」

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