Long 寝れない夜は、誰のせい?ー第一日ー 夏真っ盛り。 世間では、花火だ、お祭りだと騒がしい中、俺達は林間学校と言う名の強制合宿。 何て事はない、補習を学校以外でやるという事らしく、最終日にはテスト。それ以外は、勉強と、キャンプ紛い。 そして、今回はテストケース。上手く行けば来年も…ということらしい。 参加者は、基本赤点チームメイン、後は希望者。 と言うわけで。 『よろしくな、ツナ』 「テストの山は、任せてくださいね、十代目っ」 …と、いつもの面子。 キャンプ紛い、ってのは伊達じゃなく、花火大会やらキャンプファイヤーなんかもあるらしい。 正直、京子ちゃんが居るのが、嬉しいところ。 黒川が誘いだしたらしいが、本気で感謝したい。 花火、キャンプファイヤー、自炊とベタなシチュエーションだけど、この際、シチュエーションなんかどうでも良い。 どうせ、声かけるのが、精一杯だし…。 午前中には班分けも終わり、班毎にバンガローへ、荷物を置きに行く。 部屋は4人部屋で、結構広い。 そして班分けは、奇跡の組合せ。 『ツナと同じ班で良かったのな』 「野球馬鹿はおいといて、やっぱ、十代目と俺は運命ですねっ」 なんだかんだ言っても、一番安心な組合せ…(笑) そう思ってたのは、この時だけで。 山本が裏工作してまで、この班分けにしたのを聞いた時には、すでに後悔しきりだった。 残り5日。 無事に最終日を迎えられるのか…。 [前へ][次へ] [戻る] |