戦乱華 銀魂篇 二輪 ことが起こったのは、今から一時間前まで、遡る。 〜一時間前〜 私達が稽古をしていると、何人かの知らない人が、道場に現われた。 すると、松陽先生はすぐに私達の前に立ち、『みんな、逃げなさい。』 と、私達に言った。 「でもっ!」 「いきなさいと言っているのが、聞こえないんですかっ?」 初めてみた声を荒げる先生に、みんなは驚きを隠せずにいた。 「大丈夫ですよ。私はすぐに戻りますから、それまでみん「話が長いんじゃボケぇ!」 突然チンピラのような幕府の役人がキレた。 それに驚いた子ども達は、2歩程さがった。 すると役人はニヤリと笑い、爆弾を投げた。 晋介と小太郎は刀を構え、銀時は咄嗟に神夜を抱き上げた。そして、稽古場の外に出て伏せていると、 ダーン その瞬間一気に道場は燃えた。 「「「「松陽先生ぇーーーーーー」」」」 よく見ると燃えた道場の中では、まだ先生と役人が対峙していた。そして、 「みんな、逃げなさい。私はすぐに追いつきますから。銀時、それまでみんなを頼みますよ。約束です…」 そう言って松陽先生は振り向き、小指を立てた… 3人が一生懸命走っていると、銀時の脇に抱えられた神夜が、突然なにかをつぶやいた。 『うそつき』 [*前へLet's go!][次へLet's go!#] [戻る] |