小咄
凡て愛して…
ひんやりと冷たい貴方の頬を包み、悲しみを帯びた眸を見つめる。
時は止まって、世界は2人だけ。
そんな錯覚に陥る。
貴方が大切なの…
大好きなの…
愛しているの…
ずっと一緒に居たいの…
伝えきれない想いが、涙と共に溢れてくる。
貴方の冷たい手が私の涙をぬぐう。
そのまま優しい口づけが降ってくきた。
行き場を失った両手で貴方の逞しい体を抱き締める。
キツク・・・キツク抱き締める。
2人が1つに成れる様に・・・キツク。
苦しさを独りで抱え込まないで。
貴方の苦しさも・・・
凡て愛してあげるから。
END
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