見上げた空は 【7】 美緒と言い合いをしていると、朝のSHの始まりの音楽が流れ始めた。 それと同時に教室のドアが開き、担任の山本先生が入ってきた。 「全員来てるか〜?取りあえず席に座れ!出欠取るぞ」 順番に名前を呼んでいく。 出欠の確認が終わると、山本先生は廊下に出て誰かと話をしていた。 教室の中は再びざわめき始める。 「お前ら静かにしろ〜。ほとんどの奴らは 既に知ってると思うが、今日から我がクラスに新しい仲間が加わる。…ほれ、入って自己紹介しな」 廊下の方に声をかけると、一人の男子生徒が入って来た。 ──……あっ。 梓の顔が、驚きに変わった。 入って来たのは、屋上にいた青年だった。 [*前へ] [戻る] |