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見上げた空は
【5】



梓は授業になかなか集中出来ず、窓の外の空を眺めていた。


ふと、昼休みの屋上にいた青年の事が頭をよぎる。


先生と言うには若すぎるが、今まで学校では見かけた事の無い顔だった。


よく考えてみると、着ていたのも私服。


誰だったのだろうか?


しかし、いくら考えてもらちがあかない。


自分には関係の無い事だと結論づけ、梓は黒板に視線を戻すとノートに写し始めた。












その青年との出会いが、自分の運命を変える事になるとも知らずに…








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