イケメン♂パラダイス
真打ち登場!
英二は穂織との約束を忘れてはいなかった。
多馬と投げ合う…それを果たすまでは、マウンドから降りない。
そう決めて、試合に臨んでいた英二。
英二「ふしっ!!やるぞ!!気合い入れろ俺!!」
英二は自分の顔を叩く。
次のバッターは四番・斉野。第一打席ではセンター前にヒットを打たれていた。
斉野「(板東、成長したのは多馬だけじゃない。俺だって三年間みっちりやってきたつもりだ。負けないぜ…)」
英二「っしゃらくせぇえええええええええええええいや!!!!!」
ギュィーーーーーーーーーーーン
斉野「!!!」
バシィイイイッ!!!!
掛布「も…戻った?」
英二「どんなもんじゃい、もんじゃ焼き!」
スタミナ不足ながら、本来の調子を取り戻した英二は、本産の重量打線から次々と三振を奪っていく。
そして八回表…
本産監督「ピッチャー交代!球村に代えて多馬!!」
観客A『最後まで投げさせねぇのかよ!!』
観客B『俺ぁ、球村を観に来たんだよ!』
観客C『ちっ!帰ろうぜ帰ろうぜぇ!』
ザッ
牧「お三方、ちょっと待ちな。」
観客B『なんだてめぇ!!』
観客C『なんか文句あんのかよ!なんならやるか、おら?なぁA!え、A??』
観客Aは明らかに怯えていた。
観客A『あわ…あわわわ…お前らこいつが誰だか知らねぇのかよ…!牧だ!福岡No.1スラッガーの牧紳一だ!!』
観客B&C『!!!』
牧「帰るのはちと早いんじゃねぇか?見てみろよ。」
ギュィーーーーーーーーーーーン
ズバァアアアアアアン!!!
観客C『す、すげぇ…』
観客B『誰なんだあのピッチャーは…見たことも聞いたこともねぇ…』
牧「実力的には球村に匹敵…いやそれ以上か…。努力の人だよ奴は。じゃあな…」
ザッ
観客A『牧…さすが牧だぜ…』
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