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イケメン♂パラダイス
VS山笠高校!
本学は一回戦、二回戦と順調に勝ち進み、今日準決勝進出をかけた三回戦に臨む。




そんな三回戦の相手は、県立山笠高等学校。


公立ながら県内トップクラスの選手が集まりハイレベルな野球を展開する。










―ザワザワ…



豪「ん?あのピッチャー誰だ?見たことねぇな…」





池上「あいつは祇園大吉。生粋の博多っ子だ。中学で一度だけ対戦したことがあるが…とにかく博多弁がヤバい。」




御法川「選手としてはどうだったんだい?」







池上「投球はイマイチだったが、バッティングはそれはそれは凄まじかったぞ。」






シュッ



ギュイーーン





バシィイッ!!!!!!!











小野田「……これでイマイチなのか…?」







呆然とする本学ナイン。






英二「(こりゃ大変な試合になりそうだ…)」












島「集合!ゴホンッ……ここが正念場だ。気引き締めて行くぞ!」







一同『おぉー!』






山笠の監督・中州と安東は互いに目を逸らしながら握手を交わす。





英二「あの二人ちょっとおかしな雰囲気でしたけど、知り合いかなんかなんすかね?」









島「聞いた所によると二人は昔大学でバッテリーを組んでいたらしい。」








英二「そうなんすか…でもさっきは仲良さそうに見えなかったけどなぁ…」







島「まぁ気にするな。俺たちは試合に集中しよう。」









両チームの予想通り、山笠と本学の一戦は緊迫した投手戦になった。







試合の均衡が破れたのは7回表。

鈴木が内野安打で出塁したのち、ジェフが祇園の甘く入ったストレートを叩きバックスクリーンに運ぶ。


その裏、祇園に本塁打を許し2−1。



そのまま最終回、山笠最後の攻撃。




簡単に2アウトまで取った英二であったがその次の打者にフォアボールを出し、迎えるは今日本塁打を放っている四番の祇園。
ここで一発が出るとサヨナラを許してしまう絶体絶命の場面。




内野陣がマウンドに駆け寄る。



掛布「英二、どうする?」






英二「……」




島「英二なんだその顔は!ここまできたら勝負してこい!」



掛布「島さん…」






英二「はい!絶対抑えてみせます!!」










中州「(これは…)」








安東「(中州……)」

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