イケメン♂パラダイス
英二の決意
そんな均衡が破られたのは7回表、バッターはピッチャーの猪狩守。
今日一番の歓声だ。
猪狩守「(打線は何をやっているんだ!この僕がパーフェクトに抑えていると言うのに。よしここはこの天才・猪狩守が打つしかない。)」
英二「(猪狩さんか…ここまで二打数二安打…。掛布、ここは送ろう…)」
掛布「なにっ?!敬遠だと?ふむ…」
掛布が敬遠の構えを見せると観客から物凄いブーイングが起こった。
観客A『おいこら勝負しろカス工房が!!!!』
B『ゴルァア!!!』
一瞬ここは甲子園球場かと思う程の罵声だった。
猪狩守「君らがここまで根性なしだったとは!見損なったよ板東くん。」
掛布「くっ…」
掛布はタイムをとる。
掛布「英二…勝負しよう!勝負するんだよ!あの猪狩さんと勝負出来るんだぜ?!打たれたっていいじゃないか!!」
英二「だが……掛布……優勝したいんだよ…」
掛布「逃げて手にした優勝で素直に喜べるのか?猪狩さんも言っていたようにお前は根性なしだな。」
英二「・・・掛布座れ。勝負行くぞ!」
掛布は少し笑って戻っていった。
掛布は変化球のサインを出す。
英二は首を振った。
掛布「…なんだよ。じゃあこれか?」
英二はまた首を振る。
すると英二は大声で叫び始めた。
英二「猪狩さん!あなたとの勝負、全球ストレートで行きます!」
掛布「なっ…英二!!」
―ザワザワザワ
ドーム全体がどよめいている。
猪狩守「ふっ…面白い。さぁこい板東くん!」
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