イケメン♂パラダイス
再び…
俺の名前は板東栄二。
高校一年生でエースピッチャーなんだが一つ問題が…
女の子にさっぱりモテないんだ。
クラスでも浮いてる存在だ。
エースやってるのにそりゃねえだろ。
っつーことで甲子園の夢を捨ててイケメンが集うサッカー部へ転部。
今度は国立目指すぜ!!
私立本気ッ気学院サッカー部はイケメンがそろうばかりでなく毎年インターハイに出場する強豪だ。
そんなサッカー部にはある伝統がある。
それは「サッカー部に入るとワ〇ガになる」というものだった。
それはないだろ……と思いつつ、半信半疑のまま俺はなんとかブリーズとかいうやつを手に部室へと向かった。
シーなんとかというやつを片手に俺はサッカー部の部室を訪れた。
─扉を開く。
おいおい!!!!
なんだこのニオイ!!!てめぇらイケメン面してこの悪臭はねぇぞ!!!!
ツッコむのに一秒とかからない臭さだ。
シーブリーズを部室にぶちまけて家へ帰ってきた。
何やらポストにチラシが入っている。
俺はそれを見て一つの決断をした。
この気持ちを真っ先に母親に伝えた。
俺「母さん!!俺進研ゼミやってみるよ!!」
母は言った。
「あんた前もそう言って続かなかったじゃない!!うぬぼれてっとぶっ飛ばすぞオラァ!!」
するとその隣で黙々と進研ゼミを解いていた父が、
「オイコラッ!ママ!この子にもくさやらせてみらんかコラッ!」
と言い放った。
すると母は
『じゃあちゃんとやりなさいよ』
とゼミをすることを認めてくれた。
そんなこんなで俺の“進研ゼミのダイレクトメールについてくるあのちょっとした漫画”みたいな充実した生活が始まるのだった。
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