小さな頃から(↑で読めない方用)
6
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「んっ……んぅ……。」
10分位経っただろうか……。
いくら頑張っても何の兆しも見せてはくれない亮のペニスを、それでも諦め切れずに舐めしゃぶりながら、彼が本当にノンケなんだと思い知らされた佑樹は絶望的な気持ちに包まれ始めていた。
「佑樹……もう……。」
頭上から降りてきた痛ましげな小さな声に、思わず顔を上げたのは無意識の行動で……。
惨めな自分を憐れむような表情をしている亮を見て、佑樹の視界が次第に歪んだ物になってゆく。
「ゆう……き?」
自分を呼ぶ彼の声が少し掠れているのは何故だろう?
「お前……。」
伸びてきた亮の指に頬を掬われて、佑樹は自分が涙を流している事に気付いた。
―――馬鹿みたいだ……。
勝手に好きになって、勝手に頭に来て、こんな事までしている自分の姿はきっと亮から見たら凄く滑稽な筈で……泣いてどうにかなるような事なんかじゃ無いって分かっているのに、久しぶりに頬を濡らす涙が止まる気配は無い。
―――もう……止めよう……。
そう思いながらノロノロと視線を動かした佑樹が、困ったような表情をした亮の瞳をぼんやりと見詰めた次の瞬間……。
「……っ!?」
「ううっ……。」
いきなり質量を増した亮のペニスに、佑樹は思わず小さくえづいた。
「なっ……。」
驚きに声を上げる亮がどうして今頃反応を示したのかは分からない……だけど今は口内を占める彼のペニスが硬さを失わない内に、更に大きく育てなければと佑樹は必死に舌を動かす。
馬鹿みたいでも、滑稽でも……間違っていても……拒まない亮の優しさを利用してでも、佑樹はもう二度と無いだろうこの時間、亮と繋がる事だけを考えようと思う事にした。
後悔してももう遅い。
長い時間をかけて大きく育った感情は、今じゃ無くてもきっといつかは決壊していた筈で……。
『親友でいい』
心の中で呪文のようにそう唱え始めた時から……亮に邪な感情を抱いてしまった自分には、彼の親友でいる資格なんて本当はもう無かったのだから。
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