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銀魂乱舞
5.女だって言いますが
「それじゃあ案内は光忠に頼んだ」

「OK、任せて。耶子ちゃんだよね?僕は燭台切光忠。よろしくね」


「ちゃ、ちゃん…」

自分がまさかちゃん付けで呼ばれる日が来るなんて思ってもみなかった






「…で、ここが耶子ちゃんの部屋。普通は1人の部屋なんて主くらいだけど女の子だから1人でいいよね?」

「…自分ってやっぱり女なのか」

「は、…え、……まあ、そうだよね…?」

「なるほど…」


自分の体を見れば前にいる燭台切とは性別がいかにも違うとわかる
手なんてそんなにゴツゴツしてないし、胸だってお腹だってお尻だって比べればふっくらしている
主人も男の中の男って感じの人だったからなあ…


「ごめんね。君もこんな男だらけのところには居たくないと思うけど」
「女としてなんて扱わなくていい」


「え…?」

「女なんて気を使わせるだけだし、なによりそんな対応に慣れてないし。とにかく女じゃなくて男として見て」


「…い、や…それは無理があるんじゃないかなぁ…。僕は前の審神者が女性だったから慣れてるけど他の皆は多分女慣れはしてないと思うし……」

「童貞ですか?」

「ど、童貞っ!?女の子がそんなこと言っちゃダメだよ!!」

「ほら、女扱いした」


それに対して苦笑いをするしかない燭台切。耶子は得意げに笑う



「さっき審神者って方からここでの事詳しく聞いたが、ほんとに刀剣達だけなのか?」

「あ、ああ。皆昔は耶子ちゃんのように主人とともに戦いに出た刀達だ。だけどある日人間に姿を変えられてこうして人間の格好で自分の本体持って戦っているんだ。おかしな話だろう?」

「まあ…ありそうでなさそうな話…」

「これから君も自分自身で戦いに出る日が来るんだ。僕達もフォローするし、いつでも頼ってよ」

「はあ…」


そこで謎の硬い握手が生まれた
あ、初めて人(?)に触れたけどこんなにも温かいんだ…



「じゃあそろそろ夕食の時間だから準備してくるね。荷物はこんのすけくんが運んできてくれたから、それまとめたら食堂に来てよ」

「なんで食堂に?」

「え、なんでって夕食食べるからに決まって……あ、そうか。初めてだったね」

「?」

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