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銀魂乱舞
4.決意
「そりゃあそうだろ。皆違う時代からの刀剣達ばっかりだ」

1人喋ったのは和泉守兼定


「皆様は時代が違くとも過去から来ただけであって今と繋がっています。しかし、この方はどこの時代とも繋がらないのです」


その話を聞いて皆はざわめき立った
この世のものではないとしたら誰だ?、もしかして検非違使では…、と不安の声ばかり



「貴女は誰ですか?」



こんのすけの一言で皆のざわめく声は途絶える


「…あー…いや、私はここに来たくて来たわけじゃないし…。もとは歌舞伎町にいて、主人の机の隣に立てかけてあって…今日はジャンプの発売日だからって主人と外に出たらいきなり目の前が真っ暗になって……」

そこで話が途切れる。そこからの記憶がないらしい



「…とりあえずこれは緊急です。今すぐ政府に行って」「待て」

こんのすけがいつものように一回転して消えるところを審神者が止めた


「それは政府には言っていないんだな?」

「はい。私はおかしい、と判断した上で来ましたので………あ、まさか、審神者殿…」


「ならいい。コイツはここで預かる」

「だ、だめですよっ!政府が委託してない刀は受け取らない約束になっているのですから!それが政府に伝わったりでもしたら……」

「俺が全責任を負う。長谷部にもそう言ったはずだ」

「全責任って!もう本丸には帰れなくなってしまうんですよ!それよりもっと悪いのは…歴史が変わることの恐れ……処刑も有り得ます!そんな重大なことを何故貴方は請け負う必要があるのですか!」

「その心配はない。コイツらは俺の刀達だ。1本の為なら何だってする。俺は信じてる」

「そんな……」



「よおし!そこまで言うんならわしらが主の信頼請け負おうじゃないがか」

初期刀の陸奥守吉行がそう言うと次々と賛同の声が挙げられる


「ぼくもおとこですからね!あるじさまのためならひとはだぬぎます!」

「退屈しのぎにはなりそうだな!」

皆の声でこんのすけは後ろに身を引いた



「だからこの事は上には内密にしといてくれないか?」


「…信じてもいいのですか…?」

「ああ」

審神者の目は真剣だ。こんのすけはその男の目を見て折れた


「……わ、わかりました…」

「おお!わかってくれたか!さすがこんのすけだ!後で油揚げあげよう!」



「「油揚げ!!」」

1匹と1人(刀)が反応したことに皆が笑った

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