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銀魂乱舞
2.はじめまして
「…と言うことで今日から新しくこの本丸に入った新入りだ。名前は…耶子といったか…。みんな仲良くしてやってくれ」


いつも集会を開くときに集まる広間には、本丸の刀剣達が横に一列に並び、その前に審神者と先ほどの木刀耶子が座っていた

その話を聞き、刀剣達は唖然とする。木刀という話も気がかりだったが何より女性というのが一番驚くところだった。「こりゃ驚いた…」と白い者が驚きの声を漏らしたが誰だったか…


「あ、あの主…」


そんな大勢の中で手を挙げたのは一番審神者に忠実なへし切長谷部だ。挙手制は特にないが長谷部はいつも断りを入れる


「なんだ。長谷部 」

「…申し上げにくいのですが、我々は刀剣としてこの世界に蔓延る魑魅魍魎を倒しに来ましたが、木刀がその敵を倒せますでしょうか?…しかも女性…我々との力の差は目に見えていますでしょう。
そんな者をこの本丸に置くとは…1回政府に話してみるのはいかがでしょうか…?」

「いいや。俺もそれは知っている。だが、刀から人に変えたというのは一番の証拠ではないだろうか?」

「しかし…もしも出陣させてもあるのは生きるか死ぬか…それしかないのです。その中に出させるというのは女の命も、主の損失にも危うくなります」

「だが、」
「あの。先程から私を貶している言葉にしか聞こえないのですが」



「大丈夫。お前を貶してはいない。アイツはお前の命に気を使っているんだ。優しい奴だから安心してくれ」

「有り難きお言葉…!」

「…いやいや、貴方の気遣いが大半だと思いますよ。いや、絶対に」



「とりあえず今日からよろしくな。ほら、みんなも」


「…よろしくお願いします…」」

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