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書物


そういえばいつだったか、文次郎との喧嘩の後にこんな会話をしたかな。そうだ、裏裏山で一発やった後だ。疲れ果てて二人して野原に転がりながら。

「……お前……次は相打ちでなく…勝って…やっからな……!」
「ぬかせ……!お前のような細っちいやつに…やられて…たまるか…!」
「んだと……!?お前!」

またつかみかかろうと体を起こすと、案外真剣な眼とかち合った。

「………食満」
「…………あ?」
「そろそろ卒業だな」
「……だな。なんだ?感傷に浸ってるのか?」


「……………勝手に死ぬんじゃねえぞ」


「………死なねえよ。俺は、簡単に死ぬようなやつじゃないし、お前も死なねえだろう」
「食満」
「なんだよ、さっきから」

潮江は笑った。喧嘩するときよく見る笑顔だった。


「死ぬなよ、お前を殺すのは俺なんだからな」


確かその言葉に俺も笑ったはずだ。


「俺を殺すのがお前なら、お前を殺すのは俺だからな」





なあ、あの言葉、守れちまったな












(生が枯れても尚叫び続ける)




解釈は個々で。そのうち解説

title→KAITOの曲より一部抜粋・改造


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