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愛が積もる箱
監禁・目的


連れてこられて、何日たったかわからない。
見慣れてしまった寝室。僕はベッドの上に横たわっていた。
何日も外には出ていない…そんな気がする。
ベッドの横の窓をふと見やると、淡い緑のカーテンが開かれていて、陽がさしていた。光だけは浴びられるようにはなっている。窓は閉め切っていて、相変わらず外の風は感じられないけれど。

今日は外が晴れてるみたいだ。
昨日は雨が鬱陶しいくらい降ってたから少し蒸し暑いような肌寒いような温度で微妙だった。

僕はいつの日だったか、理由もわからず、この家に連れてこられてこの部屋に監禁された。
母子家庭で父はおらず、母がガンで3年前くらいに死んで、親戚とも無縁。
もちろん、母はどっかの大企業とかの女社長などではない。したがって遺産はまったくでいっていいほどない。金目当てではないらしい。

‥なのに、何故誘拐されたのだろう。

金もなく、古びたアパートの一室で暮らす僕を捕まえて何の意味があるのだ。
今だ犯人の目的は謎だ。










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