小説 2013.10 今日はまもくんの家に来てって連絡きていた 僕の方はブラコンの収録はだいぶ遅くに終わった 終わった終わった 今日も楽しかった ごはんどうしようかなー まもくん食べるかな へるしーなやつ 「 瞳ー、 」 『けんくんおつかれさまー』 「うん、新曲の収録さー、俺トップで明後日なんだけど」 『おー、あの未成年組のやつ?』 「そうそう。どのテンションでいくの?瞳は」 『どうしよっかな、曲調的に物腰柔らかい感じかなー。ふうちゃんは?』 「弟達とだからハチミツ多めにしようかな」 『うん、それがいい』 「じゃあそうしよー。瞳これで終わり?」 『終わり終わり。けんくんは?』 「 帰るよ。一緒に帰ろ 」 『 かえろー 』 と、荷物を用意して お疲れ様です、とスタジオを出た 『おなかすいたあー。我慢できない』 「ね、腹減った。ご飯食うの?」 『んー。何にしようかな』 「なんか食って帰る?」 『けんくん絞ってるじゃん』 「いや、そうだけど。ちょっとは食べるよ」 『あ、でも今日作るんだよね』 「 えー 」 『まもくんの所行くから、なんかつくる』 「あー、マモと会うんだ。作るの?じゃあまた近いうちいこ」 『うん、甘いもの食べにいこ』 「 えー、おれしぼってるのに 」 『 いいじゃん、早い時間。朝 』 「そうだね」 ぴ、といつも通り けんくんに続いてPASMOをタッチして ちょうど来た電車に乗って ドアの近くにたった この時間のわりに 結構空いてるかも 「瞳、最近」 『ん?』 「最近、まもと仲良いよね」 と、小さめの声でけんくんが話し始めた 『そうかな、 』 「この前もまもと飯食いに行ったって言ってたから」 友達やめたからかな、 そんなに、話したのかな、まもくんと遊んでいたこと 『最近ちょっと多いからね、同じ作品とかね』 「そっかー。泊まるの?」 『かなあ、時間も時間だし』 「いいなー」 『えー?なんで?』 「いや、最近泊りに来ないなって」 『 そうだね、けんくん忙しいから 』 「瞳だよね、いそがしいの」 『えー、まぁそうだね、お互いね』 「 瞳、瞳は俺とも相変わらず共演多いよね 」 『 そうだね 』 けんくん、どうしたの いきなり 最近けんくんとあってなくて寂しいなって思うくらいけんくんから連絡こないことだってあるじゃん、 最近、結構あってる方だし 現場かぶったり けんくんからお昼一緒に食べようって連絡くれた時は一緒に食べたし 「 ごめん、なんでもない。かっこわりいこと考えた 」 『 えー?なになに? 』 「やだ、はずかしい。言わない」 『えー?けんくんかっこよくないことなんてあるの?』 「あるよ、今腹筋割れてないし」 『 そんなんだったら俺かっこよかったこと無いよ 』 「 瞳はいいの 」 『 えー? 』 「 瞳は男前な考えできるよね、意外に 」 『けんくんの方が王子様じゃん、考え方』 「 いや、ラジオとかの時はそりゃちょっと発言気をつけてるけどね。ねえ、かっこわるいこと言っていい?」 『いいよ、言えるの?そんなこと』 僕はけんくんが好きだから 何を言われても かっこわるいなんて思えないんだろうな 「瞳、俺とも遊んでよ」 と、けんくんはつぶやいた これが、かっこわるいことなの? 『どこが、』 どこがかっこわるいんだよ だまされた 「まもにヤキモチやいてるみたいですげえかっこわるい」 さいあく、 そんなこと言わないでよ 『ぜんぜん、かっこわるいことじゃないじゃん』 喜ぶ自分がかっこわるすぎて まもくんに申し訳なくなった 『 最近全然男前の考え方できなくて困る 』 「俺は瞳の自然な感じが好きだよ」 好きとか、 言わないで 『あ、じゃあ、おれ降りるから』 まもくんの家だから いつもけんくんと別れる所よりだいぶ早い乗り換えだった 「 あー、そっか、またね」 『うん、また』 ばいばい、と手を振って別れた ごはんどうしようかなー、 まもくんはけんくんと違って自分であんまり作らないから 手作りの方が喜ぶんだよね 食材、あるかな 何食べたいのかな まもくんが好きなものも、 まもくんの冷蔵庫に常にどれくらい、どんな食料が入っているかも全く知らなくて 体鍛えてるからちょっとヘルシーなものの方がいいのかなってくらいしかわからなかった まもくんの事、全然知らないんだな けんくんの好きな食べ物も嫌いな食べ物も知ってるのに [*前へ][次へ#] |