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小説
2013.06


うたプリの3話の収録終わりの事だ、


『あ、沢城さんの』


「 ん?どうしたの? 」


『ネイルかわいいですね』


「 ありがとう、昨日変えてきたの 」


『かわいいー』

沢城さんの爪が
キラキラしていて可愛いい

フレンチで
ストーンもついてる
キラキラ

アイボリーみたいな落ち着いた色で大人っぽくて沢城さんに似合っていた


いいなあー


1回くらいはしてみたかったな
キラキラでピンクとかリボンとか



舞台で女装することがあっても
ネイルまではしたことが無かった


今はジェルとかあって
簡単には剥がれないやつで便利らしい


もっとみたかったな、と思いながら
現場を後にする


今日はもう終わりだから、
帰るだけだ


「 瞳くん 」


『おお、まもくん』


「今日終わり?」


『うん、今日は帰るだけー。まもくんは?』


「おれも今日は終わり。一緒に飯くお? 』


『 おお!いきたいいきたい 』


久しぶりに2人でご飯を食べに行くことになった


きっとお酒があるお店にいくんだろうな
時間も時間だし





『 まもくんは生? 』


「うん、生でー、瞳くんは?」


『えー、かるーあ』


「最初から?すごいね」


『 あまいのの気分なの 』


「 なんか食べたいのある? 」


『トマト系』


「トマトにカルーアあわなそ」


『 確かに。ファジーネーブルにしようかな 』


「随分変えるね。ファジーネーブルでいい?適当に注文するよ?」


『 お願いしまーす 』


店員さんに
生とファジーネーブルと、適当におつまみを注文して、トマト系でオススメを聞いてくれてトマトのお漬物を頼んでくれた


『 あ、まもくん、これ!これ食べていい?




と、メニューに乗っていた出し巻き卵を指差した


「うん。じゃあ出し巻もお願いします。とりあえず以上です 」


出し巻きを指差した時に
ふと気になった

自分の指先


短い爪


つまらなかった

沢城さんがネイルをしていたから気になったんだと思う


じ、と自分の指先を見てから
まもくんの指先を見る


まもくんの手は
やっぱり男の人の手だから

塗ってないのが普通で
なんにもおかしくない



けど、僕の手は
なんだかつまらない


男の子をやっていても職業柄
メイクだって顔出しの時は毎回するし
髪だって少し伸ばしたり
服も色々な種類を着る


だからそんな、つまらないと思ったことは無かった


けど、ネイルは明らかにできないから


「ネイル、興味あるの?」


と、指先を見ていたからか
まもくんに言い当てられて顔をあげた



『1回くらいはやって見たかったなって』


「キレイだよね。長いと大変そうだけど」


『 ねー。でもキラキラつけてみたい 』


「 やっちゃえば?蒼井くんとか黒っぽいのしてたよ 」


『んー…やんない』


「 なんで?キラキラがいいの? 」


『 だって、蒼井くんはさ、ロックぽい感じとかでいいけど 』


「 確かにロックぽいね 」


『僕がしたら男らしくなくなりそうだから』


「男らしさか。意識してるんだ」


『最近特にねー。なんかちょっとした所でも他の人より男らしくしなきゃ。僕は他の人より出遅れてるから』


「 俺のせいだよね、ごめんね 」



『 なんでー?そんなこと関係ないよお、むしろ気付いてもらってちょっと気が楽になったし 』


「俺の前では意識しなくていいのに、男らしさ」


『 ううん、そういうの、どんどんゆるくなっちゃいそうだから 』


「 まぁ自然体でいいよ 」


『 男らしくなかったら教えてね 』


男らしさ意識できなくなったら
僕は終わりだから


「 お、きたきた 」


飲み物とおつまみが届いて
カンパイ、と軽くグラスを合わせる



『かんぱーい』


「かんぱい」


ごくごく、と一気に半分くらい飲みほす


『 はぁ、 』


一気飲みしたせいか
肺の辺りがちょっといたかった


痛い痛い、と肺の下の所をすこし摩った



「 飲みっぷりいいね 」


『飲める気分』


「 酔っ払わないでね 」


『気をつけるけどお』


「 ねえ、もう酔ってるでしょ 」


『 それはどうかな 』


「君は結構めんどくさい子だよね」


『 まもくんも酔ったらめんどくさいタイプだよね。嫌いじゃないけど 』



「 嫌いじゃ無いんだ! 」

と、勢いよく笑いながらいうまもくん

声大きいなあ、さすが声優さんだよね


『 まもくんのね、だるい絡みちょうすき 』


「 だるいって言ってんのにね 」


『あのくっそつまんねえ爆笑トーク的な 』


「 おお!聴いてくれてんの? 」


『 あれ本気で爆笑しすぎてね、息苦しくなる。天才だよね、さすが先輩だよね 』


と、ごくごくとお酒を飲んでると
僕の音量も自然と大きくなってしまって

でも、楽しくて二人ともお酒が進む



『 あーうける 』


笑いすぎたせいか
げほげほ、とむせた


「 そういえば瞳くん、タバコ吸わないの?いいよ、吸っても大丈夫だよ 」



『あぁ、ぼく今禁煙中なんだよね』


「そうなの?なんで?」


『 えー、健康のため? 』


「よくガマンしてるねー。結構辛かったりしないの?」


『んー?だって吸ってたらモテないしねー』



「気にしてないくせにね」


『モテモテになってみたいよ。まもくんやけんくんみたいに』


「 瞳くんだってモテてるでしょ?それも困ってるくせにね 」



『えー?それはどうかな?』


モテてるって実感したことなんて無いよ


まぁそういう場所いかないしな


『 そろそろかるーあのんじゃおうかなー 』


「 おーいく? 」


『いっとくー。まもくんは?』


「じゃあハイボールにしようかな」


追加でお酒を注文した


まもくん、何杯目だろ

そういうぼくも結構飲んでるけど





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