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小説
003


流れで土方さんと打ち合う事になり
広いところに出る


「勝負は1本勝負です、先に相手から1本奪った方が勝ちとします」


「兄ちゃん、やっちまって下せぇ」


「…くそ、」


逆刃刀を抜き
構える


始めッと山崎さんの号令がかかる


長い逆刃刀なんて使っている奴なんて俺以外にほぼいない

大抵の場合、間合いが掴めず
戦い憎いものだ

なのに土方さんはずかずかと打ち込んでくる


刀を横にふり凪ぎ払う
それでも打ち込んでくる土方さんの刀を受け止める

重い一撃にガキイィンという音が響き
手がしびれそうになる


やられてばっかりではつまらない、と
今度はこちらから打ち込む


ガキン、と鈍い音が響き刀を受け止められた


「…お前、」

土方さんは受け止めたあと
俺の顔を見て一瞬戸惑ったような顔をした
隙ができた


『……』

打ち込むなら今だ

刀を振るい打ち込もうとしたが

なぜたが土方さんの闘気がそがれているきがした


『…やめた』

刀が土方さんに入る直前
ピタリと刀を止める


「は!?」


「テメェ、何考えてやがる」


『…貴様こそ何考えている』


「まぁ、今のは兄ちゃんの勝ちでさぁ、ということで今日から兄ちゃんも真撰組ですぜィ」


『…』


どうやら真撰組に認められたようだ



「ッチ、山崎、近藤さんに報告してこい」


「は、はい!」


タバコにライターで火をつけながらいう土方さん


紫煙が漂った


すぅ、と刀を鞘に納めた




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あきゅろす。
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