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小説
コーヒー


ぱち、と目が覚めて辺りを見回すと
ちょうど講義が終わったところだった


しまった、寝てしまった

ぼんやりとしか思い出せない夢だけど
すごく嫌な夢を見た気がする

講義中になんか寝るものじゃない


若干悪くなった気分のままバイトに向かうことにした


大学1年から続けてる居酒屋のアルバイト

今ではもう慣れている
だから4年になった今も続けている
私は卒業ギリギリまで続けるつもりでいた

しかし私と同じ他の大学4年生は何人か辞めてしまった為、今は人手不足で私もシフトを増やしているがそれでも回らず短期でアルバイトを募集したらしい


そういえば今日、新しいバイトの人が入ってくるらしい

使える人材だといいが


講義のあと
カフェでブラックのコーヒーを飲みながらの一服してからバイト先に向かう

更衣室は休憩室の奥にあって
結構私はギリギリに行くから
大体休憩室にはいつも人がいて
おはようございますと挨拶をしてから更衣室に入るのだ

しかし、今日は休憩室の手前から随分賑やかな声が聞こえていた

入りの時間が同じ人が多いのだろうか?

何も考えずにいつものように休憩室に向かう


『おはようございます』


「 あ!瞳さんおはようございます! 」


『おはよう、なんか賑やかですね』


「新しい人入ったんですよー!」


うれしそうにきゃぴきゃぴとお話をする2個下の女の子達

やっぱり今日は同じ入りの時間の人が多かったみたいだ


『あ、そういえば今日でしたよね』


カフェで一服している間に忘れていたが今日からか、

時間もないのでさっさと更衣室で着替える


みんなうれしそうだったし、新しく入ったの男の子かな?

さっさと着替えて更衣室をでるとちょうど隣の男子更衣室が開く


「タイムカードって、まだだったよね?」

ドアで見えないけどやっぱり男の子だったみたいだ
聞きなれない声が私の耳に届く


「はい!私たちが店長に伝えときますね!瞳さんのタイムカードは押しました」


『あ、ありがとうございます』

パタン、と同時にドアが閉まって
新人さんと目が合う


身長がたかい

ああ、騒がしかったのがなっとくできる

「あれ?大塚さん?」


だって

そこにいたのは


『 おいかわくん? 』


わたしのトラウマだ











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