小説
に
「ゆうとなんか部活入ったの?」
『うん、科学部』
お風呂からあがって
まだ乾いてない髪をわしゃわしゃ拭きながら部屋に戻る
「あれ?うちの学校科学部とかあったっけ?」
『うん、部員は1年2人と先輩2人の4人!ちなみに活動は不定期』
途中で拭くのがめんどくさくなったから
タオルをポイって投げたら
ゆた兄がタオルを拾っておれの頭を拭いてくれる
「ゆうとも半帰宅部状態の部活入ったんだ」
『も?』
「祐希も今日部活入ったんだよね」
「ん」
ゆき兄はアニメージャから目を離さずにうなずいた
『なにぶ?』
「漫研」
今度は読み終わったのかアニメージャをパタンと閉じながら言った
『ゆき兄漫研入ったんだー、おれも漫研入ればよかったなー』
「ゆうとは漫画とかそんなに詳しくないでしょ?」
『ゆき兄ほどじゃないけどゆき兄のやつとか読むしー…』
「ゆうとは祐希と一緒がいいだけでしょ?」
『うん、でもおれ和菓子好きだからゆた兄と一緒で茶道部でもいいかも』
「ゆうと、せっかく入ったんだから何でも俺らと一緒じゃなくていいんだよ」
『なんで?おれ2人と一緒なら楽しいよ?』
「そろそろお兄ちゃん離れの時期かもね、二人とも」
吹き終わったおれの頭をぽん、と叩いてタオルを洗濯カゴへ持っていくゆた兄
『?』
おれはお兄ちゃん離れのなんてするつもりないのにね!
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