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小説
016


「今日呼び出したのは他でもねえ、お前達にこの事件の解決を頼む」


そういい渡された資料は
最近ここらを騒がす辻斬りの事件だ


『なぜ俺らだけなんだ?』

「どーも、怪しいんだよ、このヤマ。的確な調査および犯人確保をしろ」


たぶん今回のヤマは沖田さんだとか顔が知れていて、派手な動きの人は向いてないのだろう
だからまだ入って間もない俺や観察方の山崎さん、そして永倉さんなどの実力者だけど頭が回る人が集められたのだ


「 今回の班長は俺だ。少しでも情報をつかんだらすぐに報告しやがれ 」

土方さんはタバコを吸いながらいう
たぶん、この人相当寝てない
目の下のクマがやばい


とりあえず作戦会議で
山崎さんは多発している地域の張り込み

他は情報収集をする事になった


今わかっているのは江戸大橋付近でいつも事件が起こることと狙われるのは決まって若い女性
そして必ず殺した女性の髪を持ち去る事だけだった


『背後から一突きかー、かなりの手練れだろーな』


「何でお前はこんなところで油売ってんだよ」

俺は土方さんの部屋で未だに情報の整理をしていた


『いやー、だって。まだ土方さんにききたい事があってさ』


「なんだ、俺は忙しいんだよ」


『この、辻斬り事件、何が怪しいの?』


「チッ」


土方さんは舌打ちをして新しいタバコをくわえた
俺も煙管が吸いたくなったから土方さんにねだってタバコを一本もらった

「 最近流行ってる闇オークションでな、女の髪に異常に執着するやつがいやがる 」


『あー、怪しいな』

それは怪しい
関係してそうだな


「しかもそいつがオークションに参加し始めた時期と辻斬りが始まった時期はほぼ一致しているからな。どうあっても捕獲して闇オークションごとぶっ潰してやろうってこった」


確かに沖田さんとか呼ぶと捕獲どころかその場でぶっ殺し兼ねない


『 わかった、よし。俺も調査してくる 』


土方さんの灰皿でタバコを消しすぐさま調査にむかった




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あきゅろす。
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