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小説
白6



『あ、青峰くん』


「 おう、お前次一緒だよな? 」


『うん一緒にいこ?』

「 おう 」


この前たすけてもらった時以来に会った青峰くん
なんだかすこし恥ずかしい


「あの後、変なやつに会ったりしねえ?」

『うん、もうすっかり。この前のバイトの後は黄瀬くんが送ってくれたし』


「 そーか 」


青峰くんは好きな人いるのかな?


巨乳が好きって言ってたしやっぱり桃井さん?

幼馴染だし
この前も呼ばれてるって言ってたし

あ、そういえば


『この前、桃井さんと約束あったんじゃないの?』

「あぁ、大した用事じゃねえよ」


『ごめんね?』


「気にすんな、俺が勝手に行ったんだし」


講義が始まる前に青峰くんと並んで席に着いた


「そういえばさつきに、お前と同じ大学だったって話したらお前の連絡先知りたいっていわれたわ」


『桃井さんが?』

中学時代、カラフル会で桃井さんとは何度か顔を合わせてはいたが会話もあまりした事がなくて
そんな桃井さんが私に何か用があるのだろうか


「 あぁ、それで勝手に教える訳にはいかないからよ、さつきの連絡先送るから気向いたら連絡してだってよ」


『わかった』

青峰くんから番号とメールアドレスだけのったメールが届く
これが桃井さんの連絡先か

知ってしまったら送らないわけにはいかないので講義が終わったらメールをする事にした



講義が終わり、
とりあえず名前と番号と一言だけ添えたメールを送る

私は絵文字とかはあんまり得意じゃない
たぶん黄瀬くんの方が私よりかわいいメールを送ってると思う


すぐにきた返信
桃井さんのメールにはふんだんに絵文字が散りばめられていて自分の送った絵文字の無いメールが申し訳なくなった


大ちゃんから最近仲良しってきいたよ
きーちゃんと3人でよく遊んでるんだってね!
中学生の頃からだと考えられないなー
ねえ、今度2人で女子会しない?


と、これまた絵文字やらデコメが散りばめられたカラフルなメールに必死に愛想が悪く見えないように見よう見まねで絵文字をちりばめていく


桃井さんと、2人で会うのか
緊張してしまう

大学でほぼ女友達ができなかったぐらい人見知りな私
今更桃井さんと会ってうまく会話できるだろうか


でも日本人だから上手く断われず


予定が会ったら女子会しようね

と曖昧にごまかした

なんとかやり過ごせたかと思ったが


じゃあ来週の水曜日はどう?
その日はバイト休みでしょ?
それに大ちゃんときーちゃんもバスケだし私も予定がちょうどいいから


とすぐに返ってきたメールに固まってしまう

あれ、私のバイト休みの日なんで知ってんの?
青峰くん達がバスケない事も知ってるし
つか私、バイトやってる事言ってないよね

ぞわ、と少し鳥肌がたったきがした
でもここまで私の予定が伝わってたら断われない

来週の水曜日、空いてるよ
ぜひ会いましょう


と断れず返信を送った




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あきゅろす。
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