小説
008
「げ、やなやつに会っちゃったよ」
「それはこっちのセリフだ」
甘味屋の前で会い
お互いに激しく顔を歪ませた
「おばちゃーん、だんご追加ー!こいつにつけといてー」
「おいなに勝手なこと言ってやがんだ」
「いーのかなぁ!あの事いっちゃうぞー」
「…なんだあの事って」
少し間を開けた場所にどっかりと腰をおろし
眉間にシワをよせながら煙草に火をつける土方
「自分の心に聞いてみな」
「おばちゃんクリーム白玉も追加ー」
「…」
追加されただんごとクリーム白玉が銀時の前におかれる
「で?」
運ばれてきた甘味を食べ始める銀時を土方が促す
「…なにがだ」
「ふざけんな、なんだあの事って、やっぱりでたらめだったのか」
そういい席を立とうとする土方
「お前んとこの真選組ってさー、確か男所帯だよな」
「あ?」
「そういや最近新しい隊士が入ったみてえだな」
「何が言いたい」
「ずいぶんかわいいのが入ったもんだ」
「なんのことだ」
「あれー?まさか鬼の副長ともあろうものが気づいて無いのか?これだから真選組は」
「…チッ」
「俺の股間センサーを欺けると思うな」
「…クソ、それおごってやるから誰にも言うんじゃねえぞ、もちろん本人にもだ」
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