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小説
白3


「お前も吸うか? 」


『今はいいや、お風呂あがりだし 』


黄瀬くんがお風呂に入ったらDVDを見ようと決めてたから今は黄瀬くんのお風呂待ちだった
黄瀬くんはお風呂が長い
女子並みにいろいろスキンケアとかしてるみたいだし
私たちはシャワーで済ませたけど家主の黄瀬くんはたぶんバスタブに浸かってるから


髪を乾かしていたら青峰くんがベランダに出てタバコをふかし始めた

だから急いで髪を乾かして
私もベランダにむかった

なんでってタバコを吸ってる青峰くんがすきだから
タバコの臭いだって前はキライだったけど
青峰くんが吸っているならキライじゃない


「 寒いだろ 」

今は黄瀬くんのTシャツとしたはジャージを借りていた
黄瀬くんが中学時代にきてたやつ
これでもだいぶ大きいけどまだましなほうだ

だから黄瀬くんの家にきた時はこれは私専用になっていた


『さむい 』

「 中戻れよ 」

『じゃあわたしも吸う』

そう言ってタバコをくわえると
意味わかんね、といいながらも火をつけてくれた


「これ着てろ」

わたしがもどらないから
青峰くんが上にきていたパーカーを脱いで貸してくれた

文句いいながらもいつも優しい
それが青峰くんだ


『ありがとう』

だから青峰くんが好き
整った身体ももちろん好き
でもそれは青峰くんの良さを引き立てる一部でしかない
わたしは青峰くんの全部が好き

先に吸い終わった青峰くんは2本目に火をつけていた

『ヘビーですね』


「あ?黄瀬んちだと部屋で吸えねえからな。吸い溜めだ」

わたしの事を待っててくれてるって事もしってる
そんな小さな優しさも


「あー!2人でなにやってんスかー!」


『タバコ吸ってんの。黄瀬くんキライでしょ?』


お風呂から出てきた黄瀬くんが
バタバタと私たちがいるベランダにでてきた

タバコがキライなのにわざわざこっちにくるなんて黄瀬くんもたいがい私たちの事がすきだよね


青峰くんなんてしっしっと、手ではらう

私は吸い終わったタバコを灰皿で消した
黄瀬くんはタバコを吸わないのに私たちの為にベランダに灰皿をわざわざ用意してくれたのだ
黄瀬くんは気が利く


「瞳ちゃーん、タバコは美容に悪いっすよー」


『 そういえば黄瀬くん、シャンプーかえたでしょ 』


「わかるっすか!今はやりのノンシリコンにしたんスよ」


黄瀬くんのこういうところはほぼ女子だ
美容に関する話しはすごくあう

「女みてえ」

と美容の話で盛り上がってると青峰くんがバカにする


「いいじゃないっスか」


むーとふくれながらいう黄瀬くんはあざとかわいい


『戻ろっか 』

青峰くんがタバコを吸い終わったのを見届け
部屋の中に戻る事にした




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