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小説
009


ひじかたさんがいるかもしれない


学習して風呂の後もサラシを巻く事にした



さみい、早く部屋に戻ろう

眠いし

完全に油断していた


『ふ、ぐっ』


いきなり背後から鼻と口を布で覆われた


しまった、と思った時には既におそく
意識が薄れて行く







『ん、』


「やっとお目覚めか?」

どれくらい眠っていたのだろう
暗くてよく見えないが


『んっ、』

口にはさるぐつわをされていて
腕は後ろで縛られている


「随分ぐっすり寝てた様だな」

相手は3人か

くそ、身体が動かない
自分にもいらつく


『んーっ!』

何が目的だ、と言いたかったが猿轡のせいでしゃべれない

「とってやれ」

3人の中のボスの様な者だろうか
指示をされた他のおとこが猿轡をはずした


『はっ、な、にが、目的だ』


息が少しきれて情けない

ここはどこだろうか



「目的ー?そんなんむしゃくしゃしたからやったに決まっているだろ」

特に目的だは無いと言うことだろうか


「しいて言えばお前の首を晒して真撰組も対したこと無いと世間に知らしめることだな」


全く、たちがわるい


「こんなキレイな兄ちゃんバラすのはちょい気が引けるがな」

そういい俺の頬になでる


『触るな』


「あ?お前今じぶんがどう言う立場かわかってんのか?」

「女みたいな反応しやがって」


厭な笑みを浮かべ着物の隙間から手をいれ足を撫で回してくる


『触るなと言っているだろう』


男たちの手付きに取り肌がたつ

いやだ
いやだ

やめろ

必死に平静を装う


うごけ、うごけと念じようやく手、いや、脚が出た


げしっ

「ぶっ」

男の1人を蹴り飛ばす

予想以上に飛んで後ろに頭をぶつけKO

あれ、よっわい

こいつら、弱い
少しだけ心に余裕が生まれたのか身体が動くようになる


「山ちゃーん!くっそ!この野郎なにさらしてくれてんだ!」


倒した男は山ちゃんと言うらしい

じゃあお前はみっちゃん
推定みっちゃんと思われる男が俺の胸ぐらをつかんで顔を殴ってくる

いってえな、くそ

しかも変に倒れたせいで足を捻ってしまった

まったく、ついてないにも程がある


「藤崎、脚も縛れ」


「はい!リーダー!」


あ、みっちゃんじゃなくて藤崎だったか
予想がはずれた


藤崎はリーダーに言われた通り俺の脚をしばる

もう起き上がれなくなってイモムシみたいにじめんに這いつくばる俺
すげえみじめ
さて、どうするか


「ただで済むと思なよ」

ぐいっと髪を掴まれ上を向かせられる


ふっ、とリーダーの顔面に唾を飛ばす


「この野郎!楽に死ねるとおもうなよ」




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あきゅろす。
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