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ぼくのなつやすみ



朝―――幼少の頃は至福の目覚めで一日が始まる


 一般的に電子炊飯器が当たり前で、いまでは滅多にお目にかかれない、火で炊く炊飯器的なもので炊き上げるごはんの蒸気、お味噌汁の金物の鍋が"カタカタ"とたてる香り、リズム良くまな板を叩く"dd"とする音、縁側で"チュンチュン"とさえずるすずめの鳴き声がする。 夢心地の中、遠くの方でおばぁちゃんの「朝だよ、起きるだよ。」と言う声を聞くと、深い眠りからうっすらと現実へ帰るとそんな音と香りの中で目覚める。
 背伸びしても届かない、ちょっと高い洗面台のため、低いイスを土台にして顔を"バシャバシャ"洗う。目が覚める。
 すでに食卓のテーブルには朝ご飯が並んでいて、おばぁちゃんと朝のアニメを見ながら食べる。
食べ終わると食器洗いをいつも手伝っていて、誇らしげにして誉めてもらった。 朝刊をおもむろに"バサァー"と開き、おもちゃが写ってる広告と読めない新聞の4コマ漫画とテレビ覧をかぶりつきながらで見てると、そろそろ始まる(ポンキッキだぁ!)。
毎朝のんびり、おばぁちゃんに着替えを手伝ってもらいながら、ポンキッキを見てた。
「時間だよ。」と言われ玄関を"ガラガラー"と「いってきまーす!」。

現代では考えられないような、のんびりとした時間の流れ。いまではほとんど誰もが時間に追われ、急ぎ足の日常であの頃を思い出すと切なくなるね。

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