小説
相棒見つけました
こちらはギャグマンガ日和が元ネタとなっております。
・始めシリアス気取り
・キセキ出るけど赤ちんいないよ☆
・オチなし
以上を耐えられる方はどーぞ(´・Δ・`;) ↓↓
桜が舞う4月。
部活をしている生徒民の声が響く放課後、桐皇学園高校1年の青峰大輝は、学校の屋上で一人寝ていた。
バスケ部に所属している青峰は、本来なら練習に行かなければいけない時間なのだが、この時間になると、決まってこの場所に来ていた。
バスケが嫌いなワケではない。
ただ、自分と対等にやり合える相手がいなくてつまらない。
これは今に始まったことではなかった。
今さら考えても何も変わらない、と青峰はごろりと寝返りをうった。
ーーブーン、ブーン
制服のポケットから伝わる振動に青峰はふと目を覚ました。
いつの間にか日は傾き、空はオレンジ色に染まっていた。
気だるげな動作でポケットに入っている携帯を取り出す。
「何だよ…どーせまたさつきだろ……」
バスケ部のマネージャーで、青峰の幼なじみでもある桃井さつきであることを予想しながら、携帯の表示を見た。
桃井ならスルーしてやろうと思っていたのだが、そこに表示されていたのは桃井の名前ではなかった。
予想もしていなかった名前に、青峰は思わず飛び起きた。
「テツ……!?」
そこに表示されていたのは、黒子テツヤ。
中学時代に一緒だった人物である。中学の時は仲が良かったが、高校に入ってからは一度も会っていないし、連絡も取り合っていない。
何より、黒子から連絡してくることはかなり珍しい。
少し驚きながら、青峰は携帯を開くと、Eメールが4件届いていた。
黒子だけでなく黄瀬涼太、緑間真太郎、紫原敦からも届いていた。
いずれも黒子と同じく中学校以来である。
(一体何の用だ……?)
そう思いながら、青峰はメールの内容を確認し始めた。
件名:お久しぶりです
誠凛高校で新しい光を見つけまし
た。ざまーみろです。お土産を持っ
て来て下さい。いいお土産を持って
来て下さい。
P.S.青峰くんの下の名前何でしたっけ
ーームカつく。
青峰は率直にそう思った。
「つーか、これどう返したらいいんだよ!どんだけ土産期待してんだよ!まず行かねーし!あと、人の名前忘れんな!」
青峰は一人携帯に向かって叫んだ。
「とりあえず返信は後回しだな……次は黄瀬か」
件名:お久しブリッツ!
青峰っち!元気ッスか?
ところで、海常のバスケ部に笠松
センパイっていうスゲーカワイイ
人がいるんスよ(≧∀≦)゜☆。゛
美脚だしカッコいいし、俺もうどう
したらいいんスかね!?
P.S.青峰っちの下の名前何だっけ?
ーーウゼェ。
「つーか、何で両方P.Sの内容同じなんだよ。嫌がらせか?ったく……」
そう言いながら青峰はさっきとは違い、黄瀬に即返信した。
件名:死ね
<このメールに本文はありません>
(よし、送信完了。次は…緑間か)
件名:運命なのだよ
覚えていない確率の方が高いと思
うが、一応聞いてやるのだよ。
中学時代、高尾という男と対戦し
たことがあるらしいが、覚えてい
るか?
今同じバスケ部にいて、何かと俺
に張り合ってくる。気にくわんが、
なかなか人事を尽くしている奴な
のだよ。
これは運命なのか?
P.S.お前の下の名前は何なのだよ?
「高尾……?覚えてねーな。つか、メール長ぇし、なのだよやめろ!あと、運命とか訳分かんねーし!やっぱP.Sついてるし!何なのだよ!」
そこまで言ったところで、青峰は再び横になり、冷たいコンクリートに体を預けた。
(暇なのか、どいつもこいつも……メール する隙があるんなら練習しろっつーの)
青峰、お前もな。
「ナレーションだまれ」
(残りは紫原か……。くだらねー用だった ら携帯逆パカすんぞ)
件名:おかしちょーだい
峰ちん元気ー?
俺の学校に室ちんって人がいるん
だけど、いっぱいおかしくれるい
い人なんだよねー♪俺あの人につ
いていくしー
峰ちんも会いに来てよー
P.S.峰ちんの下の名前っておかし〜?
「おかしくれるいい人って何だよ、つられすぎだろ!P.S意味不明だし!」
一通り目を通した青峰は、パタリと携帯を閉じて、仰向けになった。
(意外にあいつら一緒にバスケできる相棒……?みたいな奴いるんだな…俺んとこは…分かんねーっつーか知らねーけど)
少し考えた末、青峰はある内容を打ち込み、黄瀬を除く3人に一斉送信をした。
件名:リア充爆発しろ
青峰に勝てるのは大輝だけだ
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