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勝てば官軍負ければ賊軍

副会長が転校生を気に入った。

双子補佐も、チャラ男会計も、無口書記も、みんなして転校生である藤堂太陽(とうどう たいよう)に夢中だ。

そして、この俺様、伊集院雅(いじゅういん みやび)も太陽が好きだ。






「おい、副会長。俺様はカツ丼が食べたい。」

「だまらっしゃいこのバ会長が。
 今はカツ丼よりも仕事が先決です。」


ムッ…バ会長とはなんだ、バ会長とは。
失礼なヤツだな、副会長のくせに。


「そうだよぉ、会長ぉ。
 仕事終わんなきゃカワイ子ちゃんに会えないしぃ、カツ丼食べれないしぃ、太陽にも会えないよぉ。」

「うるさいチャラ男! この下半身バカが! たれ目! イケメン!」

「最後はもぉそれ褒めてるよねぇ〜
 会長ぉバカかわいぃ〜〜」


バカかわいいって何だ、バカかわいいって。
俺様は学年主席だぞ?
こいつ、ついに頭まで腐ったか。


「うるさいんですよ、このカス共が。
 テメェの息子潰して欲しいのか?あ?」

「「すいまっせんでしたっっ!!」」


副会長の人格が変わった瞬間だった。
双子補佐と無口会計は黙っているが、完全に副会長を怖がって震えている。
この場に居る全員を黙らせるとは、副会長もやるなっ!!


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