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窮鼠猫を噛む

「おい、ダメツナ!」


一人の赤ん坊が中学生くらいの男の子の頭に向かって飛蹴りをしている。


「イタッ! 何だよリボーン!?」

「今日、俺の古い友人が来るんだ。
 そいつの話をしておこうと思ってな。」


赤ん坊が顔に不似合いな真面目な顔をして話しだした。


「え!? リボーンの知り合い…(普通の人じゃなさそー!)
 てゆうか、お前が事前に話すなんて珍しいな…。」

「黙って聞けダメツナ。
 ……あいつはな、『最弱のヒットマン』と呼ばれている。」


少年の方は不思議そうな顔をしている。


「え? 『最弱』…?」

「あぁ。 だがな、あいつは弱くが強い。」

「は!? どういう意味だよそれ?」

「弱さと強さは紙一重って事だ…、」

「……ツーーくーん!リボーンくーん!ご飯よー!……」


階段の下から女性の声がし、話は中断された。


「行くぞ、ダメツナ。 ママンが呼んでる。」

「あっおいリボーン! 微妙なところで終わるなよ!
 (何かこわそー!)」

「まぁ、会えば分かるぞ。」



それと同刻……沢田家の前に一人の男が立っていた。

「さーてと!
 ボンゴレ十代目…どんなヤツなのかねぇ?」

男はやけに楽しそうにインターフォンを押そうとしていた。


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