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緑龍は赤い鈴を鳴らす
もう書くのに大変だと分かってくれよ
ちゃりん…ちゃりん。

頭に傘を付けている男が歩く度に腰に付いている刀が鳴る。

鍔の付いていない刀の兜金には赤い鈴が付いていた。

?「久々に来たな…」

頭に付いている笠を少しずらすと男の顔が見えた。

緑色の短い髪が見え、瞳の色は紫色だった。

男は電柱に貼ってあるチラシをちらりと見る。

そこには指名手配をされている桂小太郎とその下には高杉晋助の顔写真が貼ってあった。

男は口許に少しだけ笑みを浮かばせ呟いた。

?「本当に何やってんだ…ふふ」

男は振り返ると同時に後ろから誰かの逃げる姿が見えた。

黒隊服「待てェエエ!!桂ァアアア!!」

桂…?

男は直ぐさま先回りをして走った。

十字路からなら桂とぶつかるだろうと予想して男は全力疾走で走る。

予想通り横から桂が出て来た瞬時に男は直ぐに桂の手首を掴んで逃走。

桂は見知らぬ男に手首を掴まれた事によって驚いた。

桂「なっ!!貴様は誰だ…!?」

男は桂の言った言葉を無視し、桂の手首を掴んだまま黙って走り続けた。

人気のない所に止まり桂を追った男達の様子を伺い男はそっと胸を撫で下ろす。

桂は膝と両手を地面に付き息を整えてから見上げる様に男の顔を見た。

桂「貴様…何者だ?」

男はふっと笑い笠を外した。

?「俺の顔を忘れた何て言ったら殴るからな」

桂は男の顔を見て驚きの余り目を見開いた。

桂「貴様は…もしや…龍男か!?」

男はにこりと笑い首を縦に頷く。

そう…男の名は雲井龍男(くもいたつお)だ。

桂は龍男の肩を掴み掛かり雲井に向かって怒鳴り散らす。

桂「貴様は今まで何処に居たのだァアアア!!」

桂は五本の手の指を折り曲げて堅く握り締め雲井の頬に思いっ切りどつく。

その勢いで雲井は飛ばされ地面に倒れる。

雲井はむくりと起き上がり桂に向かって怒り混じりの口調で怒鳴る。

龍「桂!!どつく事は無いだろ!!」

桂「俺達の目の前から黙って消えた貴様が悪い!!」

雲井は溜め息混じりに頭を掻いて吃りながらも謝った。

龍「そ、それは…済まないと思っている…」

俺は米三輪(よねざわ)藩の下級藩士で攘夷志士でもある。

桂なら俺についての情報は容易に手に入っているだろう。

桂は重たい溜め息を吐き察したのか桂は立ち上がる。

桂は男の顔を見て驚きの余り目を見開いた。

桂「貴様は…もしや…龍男か!?」

男はにこりと笑い首を縦に頷く。

そう…男の名は雲井龍男(くもいたつお)だ。

桂は龍男の肩を掴み掛かり雲井に向かって怒鳴り散らす。

桂「貴様は今まで何処に居たのだァアアア!!」

桂は五本の手の指を折り曲げて堅く握り締め雲井の頬に思いっ切りどつく。

その勢いで雲井は飛ばされ地面に倒れる。

雲井はむくりと起き上がり桂に向かって怒り混じりの口調で怒鳴る。

龍「桂!!どつく事は無いだろ!!」

桂「俺達の目の前から黙って消えた貴様が悪い!!」

雲井は溜め息混じりに頭を掻いて吃りながらも謝った。

龍「そ、それは…済まないと思っている…」

俺は米三輪(よねざわ)藩の下級藩士で攘夷志士でもある。

桂なら俺についての情報は容易に手に入っているだろう。

桂は重たい溜め息を吐き察したのか桂は立ち上がる。

桂「久々に貴様と沢山語り合いたいが…俺は真撰組に追われているからな…また機会がある時に会おうではないか…さらば!!」

桂は忍者の様に屋根の上へと登り去ってしまった。

忍者かよお前は!!

雲井は人気の無い場所から出てゆっくりとした足取りで歩いた。

京都で色々と仕事をしていて暫く江戸には来ていなかった。

江戸で桂と会うとは思えなかった…。

そう考えて歩いている内に腕を掴まれた。

何だ…?

振り返るとそこに居たのは俺と大体同じくくらいの身長の栗色の髪をした少年が立っていた。

俺は栗色の髪をした少年の服を目を据えてじっと見つめた。

先程桂を追っていた奴等だった。

真撰組か……?

少年は雲井の顔を一回も瞬きもせずにじっくりと雲井の顔を凝視する。

?「此処では見ない顔ですね…アンタ何処から来やした?」

少年は特徴的な江戸っ子のべらんめえ口調で喋る。

龍「京都からだ…生まれは江戸だ…身長は170cm、体重は55g、誕生日は3月15日だ…年齢は秘密だ」

?「いや…そこまで言わなくても言いですぜ…土方さ〜ん」

土方「んだよ総悟…」

少年と同じ黒い隊服を着ている男がやって来た。

黒髪で煙草を口に啣え瞳孔を開きっぱなしの少しマヨネーズ臭い男が来た。

土方「てめー今マヨネーズ臭いって言っただろ!!」

龍「人の心の中を勝手に読む何てな…最低だな」

沖田「全くでさァ」

土方「お前はどっち何だよ総悟!!」土方は呆れた様に頭を荒々しく掻き出す。
いや…正確には苛々して頭をぐしゃぐしゃにしたと思うが……。

雲井は土方が頭を荒々しく掻き出す姿を見て土方から少し離れた場所で毒舌を吐いた。

龍「お前…頭から頭垢が出てるぞ…」

沖田も雲井に釣られ土方の側から離れた。

沖田「本当だ…土方さん二年間も風呂に入ってやせんからね」

土方「いや、毎日入ってるから!!頭垢と言うより…塩じゃねェか!?誰だ!!俺の頭に塩を掛けた奴ぁぁぁぁ!!」

土方は雲井の手に持っている物を見ると…雲井のビンの紙に貼ってある物を読む。

『悪霊退散専用の塩』

と書いてあった。

土方(てめーが犯人かァアアアアア!!!!)

俺は真撰組の沖田総悟と仲良くなった。

俺は真撰組の永倉新七と京で出会った事を話した。

沖田は土方に白々しく質問をした。

沖田「土方さん…永倉新七何ていやした?」

土方「居るからぁあああ!!ちゃんと居るから!!てめーわざとやってんの!?わざと可愛く傾げてんの!?」

沖田は口許を歪ませ土方を見下す。

「酷いですぜ土方さ〜ん俺ァわざと言ってやせんしやってやせんぜ?ねぇ〜雲井さん?」

ん…?

まぁこんな可愛い少年がわざとやっている訳が無かろう……。

俺は笑顔で首を縦に頷き返事をした。

龍「あぁ…それより酷いなお前…それでも真撰組の副長か?」

土方「副長と関係ねーだろォォオ!!お前騙されてるってぇええ!!人は見た目じゃねーって母ちゃんや父ちゃんにそんぐれェは教わっただろぉおお!?」

龍「そ、そうか?それは済まぬ…」

土方は雲井の素直な反応に驚いてしまい困惑した。

龍「って誰が思うかボケぇええええ!!!!」

雲井は片手に持っていた塩を大量に土方の顔面にぶっかけた。

隣にいる沖田は高らかに嘲笑う姿を見た。
沖田「ナイスですぜ!」

土方「テメーら…ブッ殺す!!」

龍「痛いか?済まぬな」

俺は自分のやった事に後悔をし罪悪感を感じた。

俺は直ぐさまに川へと向かい懐から手ぬぐいを出し濡らした。

俺はその濡らした手ぬぐいを土方に渡した。

土方は細目で雲井の様子を見ていた。

沖田「んな心配しなくても大丈夫ですぜィ土方さんは鬼ですから」

土方「大丈夫じゃねーよ!!!!」

雲井は何回もペこりと何回も頭を下げ謝り続けた。

龍「済まん!!悪戯にしてはやり過ぎた」土方「俺は大丈夫だ気にするな…お前…遥々から京から江戸に来たって事は何処か行く当てはあんだろ?」

雲井は少し戸惑いながらも顔を上げ返事をした。

龍「あ…あぁ」

土方は不器用ににこりと笑った。

土方「なら行け…」

龍「あ…あぁ!!」

俺は目的地の所にまで駆け出した。

沖田は土方を白い目で見る。

沖田「今日は珍しく優しいですね…気持ち悪ィでさァ」

土方「うるせェ!!気持ち悪ィとは何だよォォオ!!」

土方はポケットから煙草を出しマヨネーズの形をしたライターで火を付け煙草を吹かす。

雲井が江戸に来たのは理由があった。

雲井にとっては凄く大切な人……。

先生…!!今、会いに行きます!!

俺は前を見ずに地面だけを見つつがむしゃらに一つの事に集中して走った。

そのせいで誰かとぶつかり地面に尻餅を付いた。

龍「痛っ…つ」

?「おい、餓鬼。前向いて走れ…!!」

俺はぶつかった男の声に少しだけムカッとし、顔を見上げた。

俺とその男はお互いの顔を見た途端、幽霊を見たかのように驚き絶叫した。

?・龍「「うわァアアアア!!」」

翼々と男の姿を良く見ると何処かで見た事があった…いや…会った事があった。

銀髪…赤い瞳…そして天パ

どう見ても坂田銀時にしか見えなかった。

銀時「龍男か?お前高杉より背がちい……ぶっほ!!」

男は直ぐに天パの頭を思いっ切り拳で殴った。

龍「高杉よりかは背はでかいはずだ!!」

銀時(作者、即高杉の名前出しちゃったよォオオ!!ネタが尽きたかァ!?)

龍「どうせお前のブーツの中に何かあんだろ?ブーツ脱げ!!」

銀時「何でブーツ脱がなきゃならないんだよぉおお!!何も入ってねーから!!ってオオオィイイ!!」

俺は銀時の片方のブーツを無理矢理脱がせる。

銀時「やめろォオオ!!何脱がせようとしてんのォオオ!?馬鹿か!?馬鹿なの!?」

脱がせた後靴の中を見た。

ブーツの中には何も入っていなかったが独特な臭いがした。

俺は鼻を摘み銀時の顔を見る。

龍「お前のブーツの中臭い!!馬鹿ではない!!馬と鹿も未だに区別が付けないが馬鹿ではない!!」

銀時「臭いとか言うんじゃねーよ!!てめーの足もどうせ腐った生ゴミ並に臭ェだろ!?馬と鹿も区別が付けねェって事はオメーは相当馬鹿なんだよォオオ!!」

銀時(台詞長ェエエ!!読みにくいだろぜってぇ!!)

龍「そうか!銀時の臭いが余りにも強烈過ぎて臭いが銀時の足を押し上げて身長が高く見えるのか!!」

と銀時に頭を叩かれた。

銀時「てめー人の話しを聞け!!コノヤロー!!臭いが俺の足を押し上げてる訳ねェだろォオオが!!ありえねーんだよォオ!!」

俺は銀時の叩かれた場所を摩りながら銀時を見る

銀時も雲井の顔を見て温顔になる。

銀時「久し振りじゃねーか…龍男」

龍「あぁ…久し振りだな銀時」

銀時は桂と同様に寺子屋にいた頃とは随分変わった。

背は大きくなり、逞しくなっていた…服装を見る限り相変わらずちゃらんぽらんな所は変わっていないらしい。

そして銀時は痛い所に俺の質問をしてきた。

銀時「おめェ今まで何処に居たんだ?仕事とかやってんの?」

仕方が無い…銀時には今まで何処に滞在していたのと仕事も教える事に。

「俺は今まで京都で滞在していた…仕事は米三輪藩の下級藩士として働いている…」

銀時は興味なさそうに鼻の穴をほじりながら喋る。

鼻をほじっているせいなのか銀時の喋り声が鼻声に聞こえた。

銀時「未だにJOYしてんのかおめェ…」

JOYって何だよ 攘夷だろ。

銀時(何でオメーはそういう所だけ真面目何だよぉぉぉぉ!!)

銀時は死んだ魚の目で呆れ乍も淡々と話す。

銀時「京都で何か良く分からねェがこめざわとか言ったか?仕事あんのに何でお前は此処に来てんだァ?」

俺はぷっと笑い銀時を見下しながらも態とらしく皮肉る。

龍「ふふ…こめざわではない…漢字も読めないのか?クク…正解は米三輪だ…此処に来た理由は夢の国に行きたくて此処に来た」

銀時「何が正解は米三輪だ!!元々は米沢を米三輪に変えただけじゃねーかァアア!!ごくあれに見る不良が宜しくをかっこつけて夜露死苦に変えてるのと一緒じゃねーかァアアア!!!!夢の国ってネ○ミーランドかよォオオ!!」



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あきゅろす。
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