緑龍は赤い鈴を鳴らす
裏切られながら信じて生きろ。疑うより信じた方がいいじゃない
高杉「そんな顔になるって言う事ぁ…何も知らねェのか?其処に居る龍男も濃左衛門に斬首されそうだったんだぜ?」
飛縁魔は俺の顔を見ておどおどとしていて、目が泳いでいがキリッと凛とした顔になり平静を取り戻す。
飛縁魔「其処にいる雲井は濃左衛門様の大事な親を殺した人何でしょう!?濃左衛門様はそんな悪い人じゃないです!!」
はぁ?この女は何を言ってるのだ?
まさか…濃左衛門の親が幕府の人間だったのか…。
高杉「…哀れな女だね」
高杉はそのまま橋を渡りゆっくりした足取りで暗闇の中から消えた。
飛縁魔は手元にある笄がスルリと地面に落ち女は崩れ落ちて涙を流した。
飛縁魔「嘘だ…嘘に決まってるじゃない…でも…何で涙が…出る……の」
飛縁魔は嗚咽を上げながらしくしくと泣く。
俺はどうすれば良いのかは分からなかったそれに相手は泣いている女だ…。
雲井は短い溜息を吐き、飛縁魔に近付き抱き締めた。
龍「俺は女慣れはしてないのでな…どう対応すれば良いのかは分からないが…思い付いたのは…これぐらいしか思い付かん」
俺は泣いている女、飛縁魔を強く抱き締めた。
女はより一層声を上げ大泣きをする。
強く抱き締めたせいで痛いのか?それとも、少し力入れすぎたか?
俺はおどおどと戸惑いながらも優しく抱き締めた。
これは恋愛夢小説じゃないからな!!銀○の夢小説だからな!!
段々シリアスに入っちゃってるし…もっとギャグを書こうよさっくうしゃ〜。
しかし…こいつにんにく臭い…我慢、我慢だぁあああ!!!!
数時間経つと女は泣き止んだ。
俺は女から離れ女は涙目で俺の顔を見遣る。
龍「もう大丈夫か?…飛縁魔?」
女は弱々しく何回も頷く。
飛縁魔「飛縁魔っ名前は濃左衛門様が付けてくれた新しい名前なの…本当の名前は葭(ヨシ)よ」
龍「そうか…お葭という名か?気になる事があってな…お前に聞きたい事がある…」
お葭は顔を真っ赤にしながら真剣な目で俺を見る。
龍「お前やっぱりにんにく臭い…」
お葭「さっき、餃子食べてました…てか、デリカシーの無い男ですね貴方は!!」
バシバシ!!!!!!
お葭は俺の頭をバシバシと叩いて来た。
龍「おまっ!!!!叩き過ぎだろ!!!!」
お葭「いや〜んそれ最高です!!ヤバい〜!!」
Mに目覚めた!?まさか!?冗談やめろよなスタッ○ぅう〜♪龍「もう遅いからお前帰れ…にんにく女」
お葭「にんにく女って何ですか!?分かりましたよ…帰ります」
女はとぼとぼと少し歩くと振り返り俺の顔を見てまたとぼとぼと歩いてまた振り返る……。
うっぜ!!初めてお使いに行く子供かよ!!!!はじめてのお○かいの番組に出れるよ!!!!いや、出ろよ!!絶対面白いから!!
お葭「やっぱり一人で帰るのが怖いです…」
龍「お前、人斬り吸血鬼だろ!!!!さっきまで余裕に暗闇の中歩いてたじゃないか!!!!」
仕方なく俺は女の傍に寄り、一緒に行く事に。
次の日の朝。
高井「起きて下さい。朝ですよ?」
俺は先生の声で目を開けた。
四計塾の庭からはちゅんちゅんと小鳥達が鳴く。
龍「う…お早う…御座います」
高井「昨夜遅くまで何処に居たんですか?それに龍男宛ての文が来ていますよ?上杉餅旨という…」
龍「あぁ…女の人が一人で帰れないって言っていましたので、途中まで一緒に帰りました…文?上杉様からですか!?」
俺はガバッと布団を蹴飛ばし起き上がる。
高井「やっとあなたにも女の人が出来たんですね!!先生嬉しいですって龍男!!」
俺はどたどたと廊下を歩き、教室の机にある文らしきものを見付け手に取る。
中身を開けて文を読んだ。
拝啓 キモイ龍男
貴様に頼みたい仕事がある。
俺は餅を食べ過ぎて腹を壊した。
俺の変わりに仕事を受けて見ないか?
仕事内容は山田濃左衛門という男と会って話し合い同盟を組むのだ。
米三輪藩も貴様も有名になるぞ。
キモイじゃないって言ってるだろ!!!!
ヅラと同じになってるじゃねーかァアア!!
しかも、餅食べ過ぎて腹壊したとか意味分からん!!!!
喉に詰まらせて死ねば良かったのにな!!
龍「濃左衛門…?同盟を組む?濃左衛門って昨日の…」
これはやばいな…いや本当にやばい。
濃左衛門は俺を恨んでるし高杉も濃左衛門を恨んでる。
濃左衛門って宗を斬首した奴だった…よな
………。青年が宗を堂々と斬首した濃左衛門姿を思い出す。
今はもう濃左衛門は立派な大人だろうな…。
俺は文をぐしゃぐしゃにしごみ箱に入れた。
俺は自分の部屋に戻り着替え、腰に刀を差す。
赤い鈴がちゃりんと静かに鳴った……。
春だと言うのに何故か肌寒さを感じた。
俺はとぼとぼと歩くと向かった先は銀時が居る万事屋…。
チャイムを鳴らしても出て来ない事は分かっていたので俺は扉を蹴る。
ガンッ!!ガンッガンッ!!!!
龍「銀時〜!!居るか?」
ガンッガンッガンッガンッ!!!!!
雲井は扉を蹴り続けると扉がガラッと開いた。
銀時「テメー!!チャイム押せよォオオ!!何の為にチャイムがあんだよ!!」
龍「チャイム着席……」
銀時「ちげーよォオオ!!それは学校のチャイムだろぉぉ!!テメェは馬鹿か!!馬鹿なのか!!いや、馬鹿だもんな!!」
龍「うっさい!!天パ!!!!」
俺は銀時の大事な所を思いっ切り蹴った。
銀時「て…テメーェエエエエ…」
銀時は大事な所を抑え付きながら玄関に倒れた。
龍「D○ES(ドエス)」
銀時「テメーマジでぶっ殺すぞォオオオ!!!!謝れ!!マジ謝れ!!」
龍「済みません…D○ES大好きです…特に博打踊子(バクチ○ンサー)です」
銀時「テメーファンだったのかよォオオオ!!!!」
俺は勝手に万事屋に入った。
龍「俺、ボケ過ぎか?お前にボケ役渡そうか?」
銀時「こいつもうヤダー!!天然、人のプライドをブッ壊すD○ES(ドエス)だよコノヤロー!!」
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