緑龍は赤い鈴を鳴らす
飛縁魔篇 最近無理矢理に終わらせる癖が付いた…。
飛縁魔「濃左衛門様の言った通り貴方強いのね…」
こい…さえもん?聞いた覚えが……。
刀と刀が摩擦によりぎちぎちと音がする。
龍「お前喋るな!!にんにく臭い!!」
飛縁魔「だからにんにく自体嫌いだし食べれねぇって言ってるだろォオオが!!!!」
龍「お前黙ろうか?」
雲井は空いている手で人差し指と中指をピースの状態にし飛縁魔に目潰し攻撃をした。
飛縁魔「うぎゃああああ!!目がァアア!!目がァアア!!」
飛縁魔は刀を落とし駄々っ子の様に地面をゴロゴロとだるまさん見たい転がる。
龍「バ○ス!!!!」
飛縁魔「バ○スじゃねーよォオオ!!うぅ!!」
龍「ワロスワロス!!」
雲井は飛縁魔に指を差し笑う。
飛縁魔「この人何か嫌ぁあああ!!!!」
?「女を泣かすとァな……」
橋の方へ見遣ると派手な着物を着た男がやって来た。
龍「最近出番多くね!?」
その人物は緑龍篇の時に出て来た高杉晋助だった。
高杉が出て来るって事は何やらまた変な事件が起きそうだな…。
高杉は余裕に煙管を吹かしてるし…てか、身長が伸びない原因でもあるんじゃないか?
高杉は俺の心が見えるのかギロリと鋭い目で俺を睨んで来た。
意外と高杉も身長気にしてんのか……。
高杉「息軒とやらは元気か?」
先生好きだなお前ェエエエエ!!!!
俺は苦笑いで適当に相槌を打つ。
龍「あ…まぁ…元気だな…うん」
高杉「…」
龍「……」
飛縁魔「………」
高杉「…………」
龍「……………」
飛縁魔「壱、弐、参……あっ口で言っちゃった」
何だこの沈黙ぅううう!!!!
しかも心無しかあの女数えてたし!!今まで心の中で数えてたのか!!もう黙らなくていいよ!!口で数言っちゃってんだから!!!!
高杉「飛ばしてくれ…」
龍「四…イエイエ〜♪…じゃねーよ!!何で修羅の歌詞歌ってんだよ!!お前等好きだな!!俺も好きだけどよ!!」
高杉「俺の修羅が騒ぐぜ…」
飛縁魔「エレキテルびりびり…」
龍「お前等やめろ!!!!歌ってないじゃん!!もう台詞見たいになってるじゃん!!」龍「で…話しが変わるが…高杉、お前はどうして此処に居るんだ?」
高杉「オメェには用はねェ。鬼兵隊に入るなら別だがな…用があんのはその女の後ろに居るお偉いさんの山田濃左衛門だ…」
だから何でまた鬼兵隊誘うんだよ…。
高杉が濃左衛門飛の名を出した瞬間…飛縁魔は高杉を睨み付けた。
飛縁魔「濃左衛門様に何か用?」
高杉「クク…冷てぇな…用かァ?用ならあるぜ?濃左衛門を地獄に墜とす事だ」
飛縁魔「ふざくんな!!!!濃左衛門様を殺す奴は許さない!!」
飛縁魔は女が髪を結う為に使う笄(こうがい)云わば簪に小刀が仕込まれていた。
その笄で高杉に向けたが高杉はそんな飛縁魔の姿にあざけり笑う。
飛縁魔「笑うな!!!!」
龍「やめろ…飛縁魔って名前の女?」
飛縁魔「何で疑問系!?何でですか!!濃左衛門様は…身寄りの無い私を拾い…私にとっては父親でもあり尊敬出来る師(せんせい)だ!!」
高杉はギロリと鋭い視線で女を睨んだ。
高杉「てめーの尊敬出来る師(せんせい)とやらは罪のねェ攘夷志士を斬ったのは知ってんのかァ?」
飛縁魔「え……?」
飛縁魔は余りにも驚き過ぎて声が出なかった。
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