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緑龍は赤い鈴を鳴らす
100人友達出来るより心を許し合いお互い助け合う親友が良いね
龍「痛っ…」

何だあの小娘は…。

俺は立ち上がり適当にぶらぶらと歩いてると後ろから誰かに抱き締められた。

永倉「龍男ォオオオ相変わらず背が小さいなァアアアアそれがまたいいんだがァアアアア!!!!」

龍「たつお…?俺の名前は龍男って名前なのか?」

永倉「あぁ、そうだよ?あれ…殴ってこねー…?」

龍「そうか…ありがとな!!では!!」

俺は男の顔面を殴り倒して歩いた。

永倉「うげぇええええ!!!!」

名前は分かったが……。

爺「最近の若い奴は本当にダメだな〜」

女子高生「……」

爺が女子高生を絡んでいる…。

最近の爺は女子高生に絡むなぁ…。

爺「チッ…最近の女子高生ははしたない…」

女子高生「っ…」

何だ?さっきからしつこくないかあの爺?はしたないと言うより女の子の方は大人しそうに見えるが?スカートはそんなに短くはないしはしたなくは見えない。

その時、爺が女子高生が反抗してこないのを良い事に態とぶつかって転ばせた。

あの爺!!!!

女子高生「っ!!」

爺「そこに居ると邪魔何だよ。本当に最近の…」

俺は咄嗟に爺を殴った。

爺「何だァアアアア!!!!か弱い爺さんを殴ってぇえええ!!訴えてやる!!」

ピキッ…。

俺の堪忍袋の緒が切れた。

龍「最近の最近のうるせーよォオオオじじィ!!!!」

爺は怯えた目で見てきた。

龍「良い年した爺がさっきから若いもんにグチグチグチグチ言いやがって!!」

と手首に何やら冷たくて重いものを感じた。

沖田「じじィ暴行罪で逮捕ですぜィ」

爺「じじィとかさっきからお前等酷い事言っていないか!?」龍「お前は誰だ?」

雲井は沖田を睨み付けた。

沖田はそれについて少し驚いたが勘の鋭い沖田には直ぐに分かった。

沖田はニヤリと真っ黒い笑みを浮かばせた。

沖田「忘れちゃったんですか?俺ァ沖田総悟でさァ。お前は俺の下で奴隷として働いていたじゃねーかィ」

奴隷…?俺はワン○○○のニコ・○○○と同じ様に働かされていたのか?

龍「そうなのか?俺はお前の奴隷だったのか?」

永倉「沖田ァアア!!龍男に変な事すんなよぉおおお!!龍男は俺の大事なマイ、ハ…!!」

ゴチンッッッツ!!!!

永倉の隣に居た土方が思いっ切り拳で永倉の頭を殴った。

土方「てめー気持ち悪いんだよぉぉぉ!!!!屯所でも雲井ばっか話しやがってよォオオオ!!!!」

沖田「永倉さんはそれだけ雲井が大好きなんでさァ」

永倉「分かってんじゃねーかァアアアア!!!!さすが沖田だぁ!!」

雲井は永倉を痛いぐらいに冷たい眼差しでごみを見る様な目で見遣る。

それに気付いた永倉は顔真っ赤にして両手で頬を包む。

永倉「やめ〜い!!そんな目で見ないでくれ〜!!興奮しちゃうじゃねぇか〜!!」

土方・沖田(コイツ!!Mだったのかァアアアア)

女子高生が俺に近付きぺこりと頭を下げて来た。

女子高生「あ、あの!!さっき…た、助けて下さって有難う御座います!!」

爺「はぁ!?」

龍「いや…礼には及ばない。ただ、あそこに居るじじいがお前にしつこくしているのを見て腹が立っただけだ」

女子高生「いや、そ、それでも有り難う御座います!!」

女子高生は何回もぺこりと頭を下げた。

だが、爺はそれが気に食わないのか俺は悪く無いと発言した。

爺「だから最近の女子高生は〜!!其処に突っ立っていた小娘が悪い!!それにわしは被害者だぞ!!その男に殴られたんだぞ!!」

龍「黙れ爺…」

いつもよりも増して怒り混じりの低い声で話した。

その雲井の変化に真撰組の三人も息を飲んだ。

龍「最近の最近のとか…うるせーなぁ…関係ねぇじゃねぇかよ…若いもんに一々突っかかってよ…お前等年寄りには色々と教えなきゃいけない仕事があるじゃないか…」

龍男はキッと細目で爺を睨む。龍「昔の戦や昔の暮らしの辛さなど…色々と若いもんに教えなきゃならねーもんがあるだろ?爺と婆の知識が生かされ世代事に受け継がれるんだよ…それを何も教えねぇで若いもんに一々突っかかって好き放題ど突いてたなぁ…」

俺の頭から映像が流れ込んで来た。

高井息軒先生、上杉餅旨(うえすぎもちうま)、宗

爺「お前等若いもんには爺と婆の気持ちなんざ分かるまい。ボロボロになっちまった体は好きに動けやしない…バスや電車では席を譲ってくれるのは嬉しいが…爺や婆だって人間だぁ…プライドだってあるさ」

爺は悲しそうな顔で雲井を見る。

爺「記憶がどんどん薄れ、同じ質問をしちまう…家族と一緒に居てもわしだけハブかれているのではないのかと孤独感を感じてしまうのだ」

永倉新七、沖田総悟、土方十四郎…。

爺は地面に跪き正座をして女子高生に土下座をした。

爺「娘…さっきは済まなかったのぉ…こんな老い耄れ爺さんを許しておくれ…」

女子高生は慌てふためくが肩を優しく掴み穏やかな口調で話した。

女子高生「大丈夫ですよ…その…全然気にしてませんから…」

エリザベス、志村新八、神楽、お妙…。

土方「何、この感動シーン!!!!」

沖田「や〜い、土方さん感動シーンぶち壊しやしたね…最低ですぜ?お詫びに土方死んで下せェ…」

土方「何で死ななきゃいけねーんだよォオオオ!!!!さっき呼び捨てしただろォ!?」

爺「沖田様もう宜しいですか?」

土下座していた爺が顔を上げ、爺の声から女の声に変わった。

女子高生「沖田様は相変わらず鬼畜ですね。其処が好き何ですが…」

爺は立ち上がり着ていた衣類を脱ぎ捨て女が出て来た。

沖田「メンゴメンゴ。雲井がお妙さんのダークマターを食って記憶喪失しちまったと旦那から聞いてさァ」

沖田は両手に大きく手を広げ、女二人を抱き締める。

二人の女の間の真ん中から沖田は顔を出し、俺達を見下す様に口許を吊り上げていた。

土方・龍・永倉(ドSから鬼畜にランクアップしたァアアアア!!!!)

吉田松陽先生…。

俺はぐらりと視界が揺れその場に膝を付いた。

永倉「大丈夫か!?龍男!?」

永倉は雲井の様子が可笑しいと気付き雲井の背中をさすった。

高杉晋助…吉田稔丸…桂小太郎……。

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