緑龍は赤い鈴を鳴らす
最近変な夢ばかり見てまいっちゃうよ!!
やっとの思いで銀時が這い上がり腰に付いている木刀を抜いた。
が……稔丸はマシュマロを夢中で食べるし高杉は息軒先生と何か喋ってるし銀時の連れの二人はごちゃごちゃ言ってるし……。
銀時「…………ふざけんなァアアアアア!!」
龍「お前がふざけんなァアアアア!!」
俺は銀時の背中を飛び蹴りを食らわせた。
結局はみんな四計塾に入った。
銀時、高杉、桂、俺、稔丸の順に横に並んで座り
目の前には高井息軒と神楽と新八が座っている。
新八「何か……凄いシュール何ですけど銀さんと桂さん、高杉と決着付けるんじゃないんですか?」
銀さん「決着?決着って何だ?なぁ〜高杉?」
高杉は煙菅を吹かし……。
高杉「そうだな…決着って何だァ?チェリーボーイ」
新八「決着忘れてんじゃねーよ!お前等ァアアアア!!チェリーボーイって言わないで下さいよ!!」
新八の華麗な突っ込むに感心してしまった俺。
高井「まぁまぁ…お茶でも呑んで落ち着きましょう」
目の前にはいつの間にかお茶が置いてあった。
神楽「オイ!!何か食い物とかはないあるか?私、お腹が空いたあるネ!!」
息軒先生はにこにこ笑顔で勝手場に行き今日の残り物なのか三色団子を持って来た。
高井「はい…どうぞ!」
神楽は目を輝かせバクバクと食べた。
神楽「ありがとネ!!お前優しいな!!」
………………。
龍「高杉、稔丸…お前等何しに来たんだよ…」
俺は今の状況では銀○の世界では絶対有り得ないと思っている。
普通だったら此処で格好好く刀を抜いて高杉と稔丸と戦うシーンだろ!!
作者のサービスか?作者の妄想によって作られてんのかァアアアア!?
高杉は機嫌が悪いのかギロリと睨んで来た。
怖っ!!
高杉「てめーが鬼兵隊に入らねーって言うからよォ苛々しちまって此処に来た」
新八「苛々って結局は龍男さんに八つ当たりしたいだけじゃねーかアンタ!!」
息軒先生は何やら稔丸と一緒にマシュマロを食べていた。
稔丸「マシュマロ美味しいでしょ?」
息軒先生はにこにこと笑い…
高井「はい!甘くて美味しいです!」
息軒先生、何で敵のマシュマロ食べるのぉおおお!?銀時「んだよ…俺が主人公なのによ」
新八「アンタは此処の主人公じゃねーよ!!」
何こののほほんとした雰囲気よ……。
銀時は立ち上がり庭に出た。
桂も釣られてそれから高杉、稔丸も庭へと足を踏み入れる。
銀時「さて……始めようじゃねーか!!」
その刹那。
みんないっせいに刀を抜きぶつかり合う。
銀時は高杉…桂は稔丸……。
あれ?俺どうすれば……。
とふと思い付いた。
俺は刀を抜き息軒先生を背にした。
銀時「龍男!ぜってぇ先生を守れよォオオ!!」
高杉と銀時がぶつかり合う。
高杉「ふっ…テメーなんざに言われたくねェ…よ!!」
その時。
また大勢の人数で甘藷藩の奴等が来た……。
甘藷「龍男ォオオオテメーを処刑にしてやらァ!!!」
一人の甘藷藩が俺の背に居た息軒先生を人質に取り俺を蹴飛ばす。
神楽「雑草頭ァアアアア!!」
新八「龍男さーん!!」
神楽と新八も同時に人質に取られてしまった。
銀時「龍男!!新八、神楽!!」
銀時達はぶつかり合うのを止め、甘藷藩の奴等に刀を向けた。
俺も直ぐに銀時達と混じって背にし刀を向けた。
甘藷「ククク!!龍男!!素直にテメーが捕まってくれりゃ高井息軒を離してやるぜ!そこのガキ二人もな!」
龍「っ……!!」
俺は唇を痛い程噛み締め元盟友を睨む。
甘藷「ククク…そう睨むって…俺達仲間じゃねーか」
高杉「ククク…ククク!」
高杉が急に肩を揺らし笑う。
甘藷「何笑ってんだテメー!!」
高杉は笑うのを止めギロリと片目で甘藷を睨む。
高杉「何が仲間だァ…てめェなんざと仲間だって言われると寒気がするぜ…クク」
銀時も高杉に釣られ笑った。
銀時「クク!!…そうだな…高杉の言う通りだァ…気安く仲間を口にすんじゃねーよ!!」
銀時と高杉は同時に甘藷藩の達を斬る。
そして、稔丸と桂もその後、甘藷藩を斬った。
桂「稔丸!!足手まといになるなよ!!」
稔丸「ふん!誰が足手まといだって?君も足手まといにならないでね」
みんなの顔は何故か生き生きとしていた…まるで攘夷時代に戻ったようだった。
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