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緑龍は赤い鈴を鳴らす
人は皆それぞれ辛い過去を背負って生きている
俺達はヅラとエリザベスと一緒に歩いた。

桂「本当に似ていたな…松陽先生に…まるで死者が生き返った様だ」

桂は夕日に照らされながら小さく呟いた。

銀時「あぁ…生きてるって思っちまったよォ世の中にや自分と同じ顔した奴が三人居るって本当何だな…」

桂「銀時が三人……気持ち悪っ!!」

銀時「殺されたいのかテメーは!!八つ裂きにすっぞ!!」

俺達は広い広い空を見上げた。

桂「今日の出来事は貴様が話した時とまるで似ていたな…」

桂は真顔で語り始めた。

桂「息軒先生とやら連れて行かれそうになったしな……」

銀時(……何もかも龍男の行動は俺が幼い頃にそっくりだった。何も出来なかった自分の無力さが腹立たしくなった姿…)

桂「銀時…貴様正気を失う所だっただろ…」

銀時「…………………」

銀時(俺は高井息軒が必ず帰って来ますと言った言葉によりプチンと俺の何が切れた…必ず帰って来る…そんな事を言って帰って来たのは……)

桂は夕日の空を見上げるのを止め真剣な眼差しで熱く語った。

桂「龍男はどうやらさっきの奴等とは元盟友だったらしい…前の龍男は色んな攘夷志士と交わりながら倒幕をしていたらしいな…」

銀時(…………………)

桂「甘藷藩は攘夷志士を主張した癖に幕府を開国し幕府側に寝返った。龍男は「甘藷の激」を作り甘藷藩の野望を知ってから批判した…今までやって来た事を罪悪感を感じ後悔はしていたのだろうな…」

銀時(俺は黙って聞く事しか出来ねぇ……龍男にそんな過去があったとはなぁ…)

桂「甘藷藩の奴等は幕府の人間を利用し罪無き龍男をこの世から消し去ろうと必死になっている…」

銀時は待てよ?と言わんばかりな顔で桂を見た。

銀時「という事は…現在進行形で行くとよ…龍男は幕府の人間から逃げるって事か?」

桂は黙って頷いた。

銀時「ったくよォ…高杉と本当に似てる所あるな…龍男は」

桂は優しく微笑んだ。

桂「フッ…そうだな」


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