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S
他人からコンプレックスを言われると自覚しててても反抗したくなる


「過激派攘夷浪士どもですら恐れる最強の剣豪、璃宮憂さんよ。」












(う....うそ。ばれてるし。)

冷や汗が背中を伝う。




私だけじゃない。
土方もその言葉に驚きを隠せていなかった。



「総悟!何言ってや「土方さんは黙っててくだせぇ。
璃宮憂、剣士だったら潔く出てくるもんでさぁ。」

全く隙を見せない沖田。
また、土方も手出しができないようだが隊士を集め、包囲しようとしている。
瓦礫に身を隠しててもこのまま周りを固められるだけだろう。

だったらっ!!!!!


「あ”ー!もうっ!!!」
砂ぼこりを舞い上げ、瓦礫から顔を出す。


「やっと出てきましたか。
はじめましてですねぇ、璃宮憂。」


「はじめまして、璃宮憂です。
んじゃ!!お邪魔しました!」


(ミラクル☆脱出 決行!!!)


持ち前の脚力で塀の上に登ったものの……




バッチーーン



手首には黒光りするムチ....





なんつーもんを....


「っつーう、ムチってSですか?!!見た目より痛いんですよ?......離してくれません??」

「離せって言われると余計に離したくなくなっちまいやす。」

「んじゃ、離さないで。」

「分かりました。あんたもMですねー。けど、おねだりするんだったら、もっと上目使いで涙目じゃないとダメですぜ。」

「根っからのSだな、コノヤロー!!!おねだりなんかしてねーよ。」

「にしても、さすがですねぃ。あの爆発の中無傷でいるなんざ。」

ニヤリと笑い、さっき放ったと思われるバズーカを肩にのせた。


(ムカつく笑顔。しかも、何気にスルーしてんじゃん。切り返し無理矢理過ぎない?)


「あなたがヘタクソなんじゃないんですか?」
ニッコリ((黒

これまでにしたことがないような黒い笑顔をお見舞いする。


「どうして私を捕まえとくんですか?」

「こうするためでさぁ。」

この時を待っていたかのように
沖田が黒い笑顔を見せた。


(や....嫌な予感)


すると、勢いよくムチが引かれた。







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あきゅろす。
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