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居候がやってきた 
「よぉ…これから世話になるじぇ…」
「…は?」

【居候がやって来た】

朝日がまだ登り始めた頃、急に私は騒々しい音が聞こえたせいで目を覚ました。
…チャイムの音だ。
まだ眠い体を起こし、時計が刻んでいる時間を見て見る。
…休日なのに6時にチャイム鳴らすとか誰なの…!
玄関までたどり着くまで、ずっとその音は止まなかった。
さすがにイラッときた私は勢い良く玄関を開けた。


「ちょっと!人が折角の休みだからって気持ちよく寝てたのにさっきからなn…」


いつまでも鳴らし続けている人に文句はハッキリ言わせてもらおうとキツク言葉を発してみたけれど、それは驚きという感情によって遮られてしまって、最後まで言うことができなかった。

「ま…マリク…?」

そこには、本来なら此処にいるはずのない、六歳児マリク・イシュタールがいたからだ。
…とは言っても、体は16歳のものだけど。

「…こんな早くから、一体どうしたの?」
「…」

珍しく、質問をされているのに答えようとしないマリク。
なんなのだろうかと思っていると、ようやく口を開いた。






そして現在に至る。

(一体この子は何が言いたいの!?)

話の内容がサッパリわからない私は、しばらく口を開けたまま突っ立っていた。
ようやく我に返れたのはマリクが眠たそうに目を擦り始めた頃。
仕方がないから、一端家に入れて何故私の所に来たのかを質問する事にした。


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