○
なんて素敵な事だろう。
一体、どちらが幸せなのか。
ミツはそう思った。
「おはよう。」
「…、お、おはよ…」
小さい声で返事をすると、相手はニッコリ笑い、席に着いた。
ミツの一つ前の席に座る彼は、沢田空(さわだ そら)と言う。
席替えを行ってからというもの、彼だけはミツに声をかけていた。
いつも「おはよう」と「バイバイ」の挨拶だけ。
それだけでもミツは嬉しかった。
ミツはソラに対し、密かに好意を抱いていたからだ。
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