ヒバリの悲劇

その日の夜。


風呂から上がると、携帯が点滅し、メールが受信されていた。



「…誰だぁ……?」



携帯を開き見ると、あるクラスメートの名前が映し出されている。



『坂原梨華』



こんな時間に何だろうかとリカからのメールを開く。

そこには短い文章が書かれていた。



『明日ひまー?』



それに対し『暇かも』と短く返信をする。

それから一分も経たない内に、またリカからのメールが受信された。



「はやっ…」



あまりにも早い返信にソラは思わずビックリする。

それと同時に感心してしまった。

流石女子だなーと呑気に考えつつメールを開く。



『ぢゃぁ遊ぼぉ!1時に駅前集合だょ♪もぅ梨華は寝るね、ぉ休みなさぃ^^』



一方的に予定を決められてしまった。

しかもメールの内容からして今更断れない感じだ。



「まぁいっか…」



ソラは絵文字だらけのメールを見て、明日の為に目覚ましをセットするのだった。





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あきゅろす。
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